12月13日、大阪・貝塚市にある水藻フィッシングセンターへ釣行。台風被害で多くの桟橋が壊れたが、ヘラブナ釣り桟橋は1本だけ残っており、この日も44cmの大型を含め40尾以上のヘラブナと出会う事ができ、冬の一日を堪能した。

(アイキャッチ画像提供:WEBライター・紀州みの蔵)

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水藻フィッシングセンターでヘラブナ釣り

水藻フィッシングセンターは、当日7時営業開始との事で、平日料金1500円を支払ってから桟橋へ向かった。気温も低く、平日という事もあって、他に釣り人は2人。

毎年、冬は少し水位が下がっており、今回の釣り座では、竿14尺で天々の深さだった。満水になれば16尺でどこの釣り座でも底まで届く感じだろう。

冬の管理池ヘラブナ釣行 『バランスの底釣り』を堪能【水藻FC】
池の全景(提供:WEBライター・紀州みの蔵)

当日のエサと仕掛け

私はグルテンでの「バランスの底釣り」を楽しもうと準備を始めた。竿は14尺、道糸0.8号、ウキはボティ13cmのパイプトップ、ハリスは0.4号で37cmと45cm、ハリはコム4号をセット。

冬の管理池ヘラブナ釣行 『バランスの底釣り』を堪能【水藻FC】
当日の仕掛け(作図:TSURINEWS関西編集部・松村)

エサは、新べらグルテン底50cc、わたグル50cc、水100ccを混ぜ合わせたものを使い、タナは上バリトントンから1節ズラシで開始した。

冬の管理池ヘラブナ釣行 『バランスの底釣り』を堪能【水藻FC】
両グルテンのエサ(提供:WEBライター・紀州みの蔵)

朝イチは高活性

朝一番は魚の活性の高さもあり、数投目からウキにサワリが出て、開始早々から底釣り特有のトップが1節入る「チクッ」としたアタリで楽しませてくれた。

冬の管理池ヘラブナ釣行 『バランスの底釣り』を堪能【水藻FC】
朝イチは活性の高いヘラが連発(提供:WEBライター・紀州みの蔵)

しばらく楽しんでいるとトップにサワリが出て、1節上げられた後にチクッと明確に入るアタリ。アワせると、竿にそれまでで一番の重量感が乗った。余りにも重たいので根掛かりかと思ったが、その直後に魚の引く感触が伝わってきた。

44cmの良型ヘラブナ登場!

周囲に他の釣り人が居なかった事もあり、竿を左右に振りながら、思う存分に魚の引きを楽しんだ。浮かせてきたのは44cmもあるヘラブナだった。少し魚体が細長いのでマブナっぽく見えるが、強い引きを堪能させてもらえた。

冬の管理池ヘラブナ釣行 『バランスの底釣り』を堪能【水藻FC】
やや細めの44cmはマブナ?(提供:WEBライター・紀州みの蔵)

10時頃からは食い方がかわってきた。

サワリはあるものの、アタらなくなったり、カラツンになったりと、「ヘラブナは居るのにハリ掛かりしない」状況になってきた。

状況に合わせた工夫が醍醐味

底釣りの面白さは、魚がエサを捕食していても、それがウキにアタリとして出ない場合も多く、それゆえに仕掛けのセッティングやタナ調整などを行いながら、答え探しをしていくところだ。

当日は、エサをハリが隠れる程度まで小さくしたり、ハリの重さや大きさをかえたりと工夫を凝らす。さらに食い気の下がった魚が底にあるエサを小さな吸い込み力で「吸う動き」を逃すまいと、繊細な動きでも分かりやすいようにウキのトップを細めのPCムクに変更した。

最終釣果

エサや仕掛けの振り込み方などがずっと同じ状況で、ヘラブナが釣れ続ける事は非常に少ないため、ウキの動きの変化を見ながら、少しずつ戦略をかえていく。底釣りは雰囲気がのんびりしている感じがあるが、頭の回転をよくしないと数多くは釣れない。

底取り、ハリス交換など面倒くさい細かい作業の連続ではあるが、それを面倒がっていては人より釣る事ができない。楽しみ方は人それぞれだが、私は釣れない時間を少しでも減らしたいと思い、今回は昼食も食べずに集中して釣りを継続した。釣果は43尾。平日とはいえ、この時期の釣果としては大満足だった。

底釣りの醍醐味を満喫

トップがチクッと1節入るアタリは、見ていて気持ち良く、安心感があるし、誰でもアワせる事ができる。トップが「チッ」や「ムッ」と押さえられるようなアタリもあり、ウキの動きをじっと見ている人にしか分からないアタリも多い。それらをとらえた瞬間に伝わる重量感は、ヘラブナの「底釣りの醍醐味」であると思う。

冬の管理池ヘラブナ釣行 『バランスの底釣り』を堪能【水藻FC】
体高のある良いヘラも多かった(提供:WEBライター・紀州みの蔵)

桟橋が一部沈んでしまい、ヘラブナ釣り池として心配されていた管理池だったが、水中のヘラブナたちは健在。

利便性の良い場所と静かな環境、池の規模も大きく、空を広く感じる事ができる同センターは、この冬も釣りを楽しませてくれるだろう。

ちなみに現地には、ヘラブナ釣りとは別エリアにブラックバスの釣り堀もある。専用の桟橋があり、バスフィッシングを楽しむ事ができる。

<紀州みの蔵/TSURINEWS・WEBライター>

▼この釣り場について
水藻フィッシングセンター

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