12月13日は北の風が2~3mと絶好の釣り日和。そこで愛知県常滑市の常滑港へクロダイ狙いでフカセ釣行した。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース中部版 APC・日間賀島波止釣友会・中村輝夫)
常滑港でクロダイフカセ釣り
毎年このころになると悩まされるのが季節風。けれど12月13日は北の風2~3m。絶好の釣り日和になったので、愛知県常滑市の常滑港へクロダイを求めて釣行した。
寒さを感じない年末だが、当日の朝の気温は6度、12月に入って一番の冷え込み。ダンゴ釣りは無理だと判断してフカセ釣りに切り替えた。

当日のエサ
午前7時、重い荷物をカートに乗せて駐車場から赤堤まで歩く。
途中、顔見知りのフカセファンにあいさつしながら歩くこと15分、ポイントに到着したときには汗まみれになっていた。
すぐにコマセを作る。マルキユーのチヌパワーVSPとチヌパワーV10白チヌをオキアミ3kgと混ぜ合わせ、適量な海水を入れれば完成。
つけエサはマルキユーのくわせオキアミ食い込みイエローと荒食いブラウンを用意し、練りエサとローテーションしながら使う。
当日のタックル

次はタックル。当日は、大潮なので潮の流れが速い。そこで今回はハリスにG5とG6のガン玉を2段打ちにした。
外向きのポイントが分からないが、取りあえずタナ取りからスタート。
約4ヒロ強のタナから始め、ハワセは約半ヒロを基準に調整した。オキアミを付けて釣り開始。
コマセを打ち続けてステージを作っていく。当日の満潮は午前6時すぎ。下げ潮に有利な常滑港なので、昼までにクロダイの顔を見ることができたらいいのだが。
小型クロダイが登場
集中してコマセを打ち続ける。下げ3~4分にアタリが出そうな感じだったが、午前11時になっても1度のアタリもない。
クロダイは落ちていなくなったのか・・。心配したときだった。右に流れていくウキが海中に沈んでいく。根掛かりかと反対側にラインを張った時、サオ先にコンコンと反応が。
えっ!アタリ?そのままサオを立て、ゆっくり巻いて浮かせる。
ヒットするもチンタサイズ
その後、アタリは出ないまま干潮になってしまった。こうなるとアタリが出る気配もないまま時間が経過していくだけだ。
期待できるのは夕方の時合いだけか。この時合いに食ってきそうな雰囲気のなか、午後3時を回った。
西日を浴びながらウキを見つめていると、なんと何時間ぶりにアタリが出た。すかさずアワせたが、ハリ掛かりしたのはチンタ君(そのままリリース)。
オキアミに変更で32cmヒット
エサを練りエサにして投入すると、一気にウキが入った。荒食いブラウンに反応したが、上がったのはこれまたチンタ君。
手返し良く投入すると、連続ヒットでチンタ君。

このポイントにはチンタがいるようなので、エサをオキアミにし、ポイントも沖にずらした。すると3~4分後、突然ウキが海中に入った。
反射的に大アワセを入れると、今度はしっかりとした抵抗感なかなかのパワーでサオが弧を描くが、ラインを出すほどのパワーはない。
ゆっくり引き込みを楽しんで浮かせると、まずまずのクロダイが浮いてきた。
タモに収まったのは32cmだった。

もう一匹狙うもチンタが連発
この調子ならもう1匹と欲を出して投入。時合いなのだろうアタリはすぐに出たが、またしてもチンタ君。投入するたびチンタがヒットした。
最後の投入でも20cmの小型クロダイが上がり、これにて終了となった。荷物を片づけ、遊ばせてもらった堤防に海水を掛けてコマセなどをきれいに洗い流して納竿した。
常滑港の詳細

今回釣行した愛知県常滑市の常滑港では、毎年フカセ釣りでクロダイが上がっており、昨年も2月までクロダイが釣れていた。けれど、やはり一番の朗報は北西や西風にめっぽう強いことだ。
毎年このころは、立て続けに北西の風10m、11m、12mと西高東低の季節風が吹くが、常滑港の防風林周りだけは、少し大げさかもしれないが、あまり風を感じない。
これまた大げさかもしれないが、海面はナギに近いほど穏やかだ。こんなポイントが常滑港にあるのだ。
水深は満潮時で4ヒロほどあり、そこそこ楽しめる水深といえるだろう。クロダイ狙いならへの字辺りから先端に向かって外向きは潮の流れが速くなっていくが、先端周りは内向きでもいい結果が出るだろう。
まだまだクロダイが釣れると思うので、強風が吹く最悪の天気でもなんとか釣りができるはず。サラリーマン釣り師に強い味方の常滑港。初勝負の地に選んでみては。
<週刊つりニュース中部版 APC・日間賀島波止釣友会・中村輝夫/TSURINEWS編>
▼この釣り船について常滑港
この記事は『週刊つりニュース中部版』2020年1月10日号に掲載された記事を再編集したものになります。