1月29日(水)、相模湾長井の儀兵衛丸から、ピンクがトレードカラーのイカ釣り女史「やっこさん」こと、小川泰子さんがシーズンを迎えたヤリイカを狙って釣行。取材した。

(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース関東版 佐藤理)

相模湾のイカが好調 ヤリイカ5点掛けにスルメイカ6点掛け【儀...の画像はこちら >>

儀兵衛丸でヤリイカ釣り

6時前、船宿に到着すると、梶ヶ谷孝宏代表が出迎えてくれる。待合所にはイカ担当の泰宏船長、やっこさんと愉快な仲間たちが談笑。ふと、船に目を向けると前日の低気圧の影響で、港のなかは波でバシャバシャ。「明るくなったら船着けるから」と、のんびりムード。

出船時間の7時を迎えると港内は静かに。タックル準備が整ったところでロープが解かれる。すっかり明るくなった海を、やや西に向かって走りだすと、ウネリはすっかり収まってベタナギ状態。

風はなく空は鉛色で、なんとなく期待できそうな予感。

相模湾のイカが好調 ヤリイカ5点掛けにスルメイカ6点掛け【儀兵衛丸】
タックル図(作図:週刊つりニュース関東版 編集部)

序盤から多点掛け連続

やがて、水深150mでエンジンスロー。潮回りのあと、流す位置が決まると投入のアナウンス。それと同時に、オモリをポーンと投げ入れると、カラフルなツノが投入器から飛び出し、海中へと引かれ消えていく。イカ釣りは、この1投目がとにかくチャンス。遅れることがないように。

着底と同時に聞き上げると、さっそくイカのシグナル。

まず、巻き上げたのは右舷トモの相馬さん。中速で慎重に上げ直結仕掛けにヤリの4点掛け。

相模湾のイカが好調 ヤリイカ5点掛けにスルメイカ6点掛け【儀兵衛丸】
4点掛けを披露(提供:週刊つりニュース関東版 佐藤理)

やや遅れて、同舷ミヨシのやっこさんも電動リールのスイッチオン。同じく4尾をキャッチ。

すると、ここからが凄かった。次投が3点掛け、2点掛け、4点と、ひと流しで、あっという間にツ抜け。

いつも陽気なヤスベーマン船長も「きょうはこれで仕事終わり。上がりま~す」とニコニコ顔でジョークを飛ばす。

高活性続き5点掛けも

ふた流し以降も高活性は続く。1尾、2尾とメス中心に取り込んでいく。圧巻はこのあとで、8本ヅノに5点掛けを披露。

この日、使用した仕掛けはブランコ式。配色を聞くと、上からケイムラ、ブルー、マリンブルー、イエロー、ウキスッテ(赤帽)、マリンブルー、ピンク、ケイムラ。

「最近、ブルー系がいいって聞いていたので。アクセントとしてイエローを真ん中に入れました」と答えてくれた。

相模湾のイカが好調 ヤリイカ5点掛けにスルメイカ6点掛け【儀兵衛丸】
船中好調だった(提供:週刊つりニュース関東版 佐藤理)

絶好調だった乗りは、雲が切れて青空が広がると同時に渋くなってきた。ここまで上出来の29尾。

スルメイカに転戦

9時30分にポイント移動、船長の提案でスルメに転戦。スルメと聞くと、夏のイメージだが、相模湾では「期間限定で良型が狙える」と常連は言う。水深200mで再開。

やっこさんはプラヅノ14cmの直結仕掛けに交換。底から10m上まで、竿の長さいっぱいの幅でリズムよくシャクり上げていく。

ここで特徴的なのが竿を下げるとき。アルファベットの「Z」を描くように空を切りながら誘い下げる。竿先へのイト絡み防止もあるが、直結仕掛けをより躍らせるための動き。

相模湾のイカが好調 ヤリイカ5点掛けにスルメイカ6点掛け【儀兵衛丸】
スルメイカ3点掛け(提供:週刊つりニュース関東版 佐藤理)

スルメも絶好調

スルメはどれも型がよく、左舷胴の夏井さんは竿が折れんばかりの6点掛け。

やっこさんもダブル、トリプルと抜き上げて13尾。予報通り、正午をすぎると南西風がそよそよと吹き始める。定刻より30分早い13時30分に沖上がりとなった。

<週刊つりニュース関東版 佐藤理/TSURINEWS編>

▼この釣り船について:儀兵衛丸
相模湾のイカが好調 ヤリイカ5点掛けにスルメイカ6点掛け【儀兵衛丸】
この記事は『週刊つりニュース関東版』2020年2月14日号に掲載された記事を再編集したものになります。