映画『室町無頼』 公開御礼舞台挨拶が1月30日、東京都内で行われ、出演者で倒幕と世直しの野望を抱く無頼漢で剣の達人・兵衛を演じた大泉洋、兵衛の悪友であり宿敵となる骨皮道賢役の堤真一、兵衛の弟子として成長する才蔵役の長尾謙杜が登壇した。
本作は、室町、“応仁の乱”前夜の京。
舞台挨拶では、来場者全員に配布された『室町無頼』特製ハリセンでの拍手で迎えられた大泉、堤、長尾の「無頼三人衆」。公開から2週間ということで大泉が「今日は(何度も『室町無頼』を見ている)プロの皆さんがいらしていますから。皆さんは『何一揆(回目)ですか?』」と質問するとなんと、6回以上鑑賞しているという猛者もかなりいることが分かり、感激の表情を見せる3人。
そして MCからバックパネルに記された激アツコメントについて話題を振られ感謝の気持ちを述べていた大泉だが、「才蔵の空気感が毎回ゾクゾクする」という才蔵役の長尾を称賛するコメントを見つけた際には、「才蔵が褒められているところは黒く塗りつぶしていきます!」とバッサリ。すかさず長尾は「ダメダメダメ! 逆にここはカギカッコつけるくらいの」とツッコミを入れ、会場を大いに沸かした。
続いて、それぞれが考えた『室町無頼』の共感ポイントを、ハリセン拍手の大きさで測るトークコーナーに。まずは大泉の「大泉さんはいつもカッコいいけれど、おヒゲ姿もすてきだった!」、堤の「今も、兵衛のようなリーダーシップをとってほしい人がいる!」という問いかけに大きな拍手が起きた。
そして最年少の長尾が少し照れながら「長尾謙杜、カッコええやんって思った方!!」と問いかけると、より一層大きな拍手に長尾は満面の笑みでガッツボーズを見せた。
最後に大泉は「先ほど出演者の中から皆さまに対して『バカ野郎』なんていう不適切な表現をした者がいました。代表しておわびいたします」と自身の発言について“おわび”した。また、先日家族で IMAXを鑑賞した大泉であったが、「娘が才蔵の気持ちになって涙が止まらなかったと言っていました。『そうか、お前も才蔵派か…』と思いつつ、中学生の女の子が見ても面白いんだと思ってうれしかったです。日本の時代劇というものが、もう少し盛り上がるといいなと、映画界にいる人間としては思っています」と締めくくった。
劇中の舞台裏が分かる貴重なVFXメイキング特別映像も公開された。室町時代の作りこまれた世界観や、一揆の迫力がVFX技術を通してどのように作られたのか、長尾演じる棒術の達人・才蔵の圧巻の1カットアクションがボリュメトリックビデオによってどのように生まれたのかが分かる映像となっている。