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変態紳士クラブが、昨日、2/2(日)に東京・新木場 Studio Coastでワンマンライブ「変態紳士舞踏会 -2222-」を開催した。
その公演のライブレポートをお届けする。
変態紳士クラブが2月2日に東京・新木場Studio Coastにてワンマンライブ「変態紳士舞踏会-2222-」を開催した。彼らはこの日のお昼に新曲「DOWN」のMVを発表。
変態紳士クラブの真骨頂は何と言ってもライヴパフォーマンス。それを知ってか、観客のテンションも開演前から非常に高い。定刻になりバンドメンバーがステージに現れると、パンパンのフロアがステージに向けてうねり始める。メンバーはGeG(PC&KEY / 変態紳士クラブ、Yard Vibes Band)を中心に、井上惇志(KEY / showmore)、KenT(SAX&KEY / Soulflex)、RaB(Dr / Soulflex)、Funky D(BASS / Soulflex、Yard Vibes Band)、Tatzma the Joyful(G / Yard Vibes Band)、KKJ(G / Juicy Hip Apartment)の7人。抜群の演奏力と、柔軟な対応力を持った実力者たちだ。初っ端から重厚なグルーヴとパンチ力のある演奏で、会場を煽り始める。そしてWILYWNKAとVIGORMANが登場すると、まるで何かが弾けたように凄まじい声援に会場が飲み込まれた。

そこに投下されたのは新曲の「Do It」。ライヴのスタートにふさわしいエネルギッシュでアッパーなナンバーだ。初披露の曲でも、しっかりと観客を乗せてしまうのが変態紳士クラブのすごいところ。そしてライヴ用にアレンジされたWILYWNKAの「Everyday」、「CIROC」まで一気に駆け抜けてしまう。
フロントマンの2人は、真冬にも関わらず、あまりにも高い熱気を発している観客に驚きつつも嬉しそうな様子。WILYWNKAが「もう夏やな」と笑うと、VIGORMANが「みんなの熱気で俺らももう汗ビショビショや」と受ける。そして次の曲「WAVY」に突入する。バンドがイントロの一音目を鳴らすとさらに大きな歓声が上がる。VIGORMANのヴォーカルパートは当然観客も合唱し、WILYWNKAが「また酒にやられて」とラップすると、次のライン「ぶっ飛んじゃってる」は観客がレスポンスする。続く「すきにやる」も当然大合唱。観客のハイテンションな反応が、演者にさらに良いパフォーマンスを引き出させる。変態紳士クラブのライヴはいつもポジティヴなエネルギーが循環しているのだ。



ライヴの前半はオリジナルではメロウな楽曲も、よりグルーヴィでダイナミックにアレンジして演奏されていた。このあたりに変態紳士クラブの強みがある。バンドのコアにいるのは、今はプロデューサーであるが、これまでにキーボーディストとして数々のバンドのメンバーとして研鑽を積んできたGeG。フェスやホールといった大きな会場から、小さなライヴハウスやクラブにいたるまでさまざまな現場での演奏を経験してきた。
そして中盤では、変態紳士クラブというクルーのアイデンティティを歌う楽曲が披露された。WILYWNKAは「変態紳士クラブのモットーは、モラルとマナーはないけどルールはあるということ。VIGORMANはソロでレゲエをやってて、俺はソロでヒップホップをやってます。変態紳士クラブの根っこにはブラックミュージックがあって、それが俺らの芯になってるんです」と話す。そして「いまいろんなラップが流行ってて、細分化されたいろんなヒップホップがある世の中ですけど、今日はみなさんに“本物のラップ”を持ってきました」と続け、アルバム「PAUSE」から「Return Of The Rap」「2020」をパフォーマンスする。歌の前にしっかりとテーマを説明するので、情報量が多いラップ曲でもしっかりと世界観を感じることができる。細かいがライヴの中ではとても重要なポイントだ。

VIGORMANは「変態紳士クラブの重要なポイントは俺らがただの友達っていうこと。変態紳士クラブを組んでもう3年くらいになるけど、今でも週3~4は一緒に晩飯を食べてます。

しかし、さらに大きな盛り上がりが待っていた。なんと次は本邦初公開の新曲で、しかも春にリリースされる変態紳士クラブの2nd EPのタイトルトラックだと言う。


そこにスペシャルゲストの唾奇が登場。場内には驚きと喜びの絶叫が響き渡り、フロアは再び大きくうねり出す。曲はWILYWNKAのアルバムに収録された「Take It Easy」。「財布と頭ん中はからっぽ」「生理2日目の女みたいだな」などなど、パンチライン満載のパーティソングだ。
割れんばかりの拍手の中、素晴らしい余韻を残して唾奇がステージを去る。そして「オレンジ」「See You Later」でライヴ本編の幕を下ろした。すると観客からはすぐさまアンコールの声が上がる。ライヴのお決まりとして言ってるといより、本当に「もっと聴きたい」と願っているようなコールだった。

まずバンドメンバーが先にステージに登場する。すると猛烈なGeGコール。
彼らは春に2nd EP「HERO」、6月には福岡、名古屋、東京、大阪を回る「変態紳士舞踏会 “HERO” TOUR 2020」を開催する。

Text:宮崎敬太
2020年2月2日 東京都 新木場Studio Coast
変態紳士クラブ「変態紳士舞踏会-2222-」セットリスト
01. INTRO
02. Do It(新曲)
03. Everyday / WILYWNKA
04. CIROC feat. 変態紳士クラブ / WILYWNKA
05. WAVY
06. すきにやる
07. Return Of The Rap / WILYWNKA
08. 2020 / WILYWNKA
09. A few / VIGORMAN
10. HOME
11. Vintage From Teenage feat. 変態紳士クラブ / VIGORMAN
12. 湾岸TWILIGHT NIGHT
13. HERO(新曲)
14. Mayday / WILYWNKA
15. 大人が言う / VIGORMAN
16. Take It Easy feat. 唾奇 / WILYWNKA
17. Merry Go Round feat. 唾奇, WILYWNKA, VIGORMAN / GeG
18. オレンジ
19. See You Later feat. 変態紳士クラブ / WILYWNKA
20. DOWN(新曲)
21. すきにやる2020
-Band-
PC&KEY / GeG(変態紳士クラブ / Yard Vibes Band)
KEY / 井上惇志(showmore)
SAX&KEY / KenT (Soulflex)
DRUM / RaB (Soulflex)
BASS / Funky D (Soulflex / Yard Vibes Band)
GT / Tatzma the Joyful (Yard Vibes Band)
GT / KKJ(Juicy Hip Apartment)
【変態紳士クラブ 2nd EP「HERO」】
●2020年春頃リリース
●「DOWN」「HERO」などを収録予定
【全国TOUR「(仮)変態紳士舞踏会-“HERO” TOUR 2020-」】
●6/13(土) DRUM LOGOS(福岡) open 18:15/ start 19:00
●6/19(金) BOTTOM LINE(名古屋) open 18:30 / start 19:30
●6/25(木) Zepp Tokyo(東京) open 18:00 / start 19:00
●6/27(土) Zepp Osaka Bayside(大阪) open 17:00 / start 18:00
※スタンテ?ィンク? ( 整理番号付き ) ¥4,500+1drink
※最速先行受付中 ! https://ticket.line.me/sp/hentai_tour
【変態紳士クラブ 「DOWN」Music Video】
https://youtu.be/1CqjHhBnk_Q
●「DOWN」配信リンク https://tf.lnk.to/down