【写真】中村倫也、総合格闘技デビュー戦でKO勝利
EXFIGHT(LDH martial arts)所属の中村倫也が、総合格闘技デビュー戦に挑み、2R、0分20秒、左ハイキックで衝撃のKO勝利を飾った。
中村倫也は、全日本選手権2連覇、U-23世界選手権優勝など、世界で活躍したレスリングエリート。
すでに格闘技界から注目を集めている中村倫也だが、待望のプロデビュー戦が2021年7月25日に聖地・後楽園ホールで開催された『プロフェッショナル修斗公式戦 PROFESSIONAL SHOOTO 2021 Vol.5』に決まった。
中村倫也の父である故・中村晃三氏は、修斗の黎明期を支え、セントラルジムの設立やバーリトゥードジャパンの開催などに尽力した人物。中村倫也が修斗でデビューすることは、運命的でもある。
そんな中村倫也のデビュー戦の対戦相手は“鋼の拳”論田愛空隆(心技館)。修斗を主戦場としながら、ONE Warrior Seriesなど海外でも活躍するインターナショナルファイターで、老獪な寝技のテクニックに加えて打撃力もある強豪だ。
大会では、開会セレモニーが行われ、中村は出場選手を代表してスピーチを担当。「なにより夏のアツい格闘技を楽しんでいってください!」と力強く宣言した。




論田愛空隆VS中村倫也の対戦は第6試合に組まれ、5分2Rで行われた。
試合が始まると、打撃戦の展開になり、お互いにパンチで探り合う。
2Rがスタート。スタンドでの打撃戦となり、寝技が得意な中村にとって不利な状況かと思われたが、中村がまさかの左ハイキックを一閃! これが見事に頭部にヒット、ダウンした論田に追撃のパウンドを決めたところでレフリーが試合を止めた。「モノが違う」を体現したような豪快なKO劇に場内は大きな拍手に包まれた。

試合後のマイクでは「プレッシャー半端ないですよマジで。「モノが違う」っていわれてたけど、本当は凡才っていうのは自分自身が一番わかってます。ここからまだまだ目一杯精進していきますのでよろしくお願いします」と語り、最後に「お父さんありがとう!」と亡き父に勝利を捧げた。
鮮烈なデビューを飾った中村倫也だが、その目標は世界で活躍するファイター。