【写真】『おもてなし会』を開催した櫻坂46三期生
櫻坂46三期生による『おもてなし会』が3月4日、5日に神奈川_ぴあアリーナMMにて開催された。
今年1月5日に正式加入が発表され、以降Vlogを通じて連日メンバーが公開されていくたびに大きな反響を呼んだ彼女たち。








遠藤理子、山下瞳月の影アナに続いて、イベントは小島凪紗のピアノ独奏にて幕開け。Vlogでもその腕前を遺憾なく発揮した彼女は、この日も大観衆に物おじすることなくその腕前を披露する。そして、続くオープニング映像を経て三期生11人がステージに登場。メンバーを代表して中嶋優月が「今日は少しでも私たちのことを知っていただけるように、11人精一杯頑張ります!」と挨拶をすると、観客の“声出し”解禁も相まって、会場は盛大な拍手と大歓声に包まれた。
イベントではMCとして、櫻坂46の冠番組『そこ曲がったら、櫻坂?』でナレーションを担当する声優の庄司宇芽香が登壇。彼女がこの2日間について尋ねると、向井純葉は「本当に素敵としか言いようがない景色で、ずっと眺めていたいくらい素敵です」と会場のペンライトに笑顔を浮かべ、谷口愛季は「全力でBuddiesの皆さんをおもてなしして、三期生11人みんなで楽しませられるよう頑張ります」と意気込みを語った。






いよいよ『おもてなし会』本編へと突入すると、まずは「2minutes SHOW」と題して、メンバーが2分の持ち時間でそれぞれの特技をアピール。トップバッターの石森璃花は手作りのエプロンを着用し、得意のオムライス作りにチャレンジする。また、遠藤理子はクラリネットの腕前を披露し、小田倉麗奈はバイオリン演奏とゴルフ実演で観る者を驚かせる。
続いて、ダンストラックに合わせて三期生11人がキレのよいダンスを披露。1月中旬からYouTubeにて公開されてきたドキュメンタリー番組『私たち、櫻坂46三期生です』では初めてのダンスに苦戦するメンバーも多数見受けられたが、この日はかなり難易度の高いダンスにチャレンジ。成長した姿を見事に見せつけ、とても初ステージとは思えない迫力に対して客席から大喝采が送られた。
その後はメンバーが4チームに分かれて、三期生の櫻坂愛を試す「チーム対抗櫻坂46クイズ」に挑戦。櫻坂46に関するさまざまな難問を早押しで競い合い、グループ愛をアピールしてみせる。そして、私服ファッションショーでは三期生11人がそれぞれの色を見せるべくステージ上をランウェイに見立てて、可愛らしい服装でウォーキング。さまざまな側面から11人の魅力が伝わる、見応えのある企画が続いた。








イベント後半は、いよいよ三期生にとって初めてのライブパフォーマンスの時間だ。歓声が加わったことでエモさが増した「Overture」に続いて、ステージに登場した11人はまず櫻坂46の1stシングル「Nobody's fault」からライブを開始。
その後、三期生のデビュー曲「夏の近道」を11人で披露すると、MVでは表現しきれなかった“11人での完全体”パフォーマンスに、会場のBuddiesも興奮を隠せない様子で、ステージに向けて送られる声援やコールも次第に大きくなっていく。センターの谷口を中心に、激しいダンスの中で見せる笑顔にノックアウトされた観客も多く、間奏での村井&山下による激しいダンスパートにて会場のボルテージも急上昇していく。
クライマックスはまだまだ続く。ドキュメンタリー映像のダイジェストがスクリーンに映し出されると、Buddiesは次に何が披露されるか気づいたようで、客席は赤一色に染まる。そんな中始まったのが、三期生の合宿課題として最初に覚えた1曲「BAN」。石森をセンターに据えたこの曲では、課題として披露した際とは比較にならないほど自信に満ちた表情、エネルギッシュな歌とダンスで見事に表現。曲中、石森が不適な笑みを浮かべる場面もあり、この曲を自分のものにし始めていることが伺える。もちろん、それはほかのメンバーも同様で、たった数ヶ月でここまで完成度を高めることができた事実に、圧倒されたBuddiesも多かったはず。
その後、メンバーが一人ひとり今の思いを吐露していく。石森は7年前から憧れていたグループに加入できた喜びと不安をストレートに口にし、中でも「BAN」のセンターを経験したことで「Buddiesの皆さんの力は本当に偉大ということ」に気づいたと話す。遠藤は周りから支えられていることを実感したことで「ありがとうという言葉をもっと大切にしようと思いました」と語り、小田倉は「人生はきっと無傷ではいられないと思います」と臆病だった自分がグループ加入後に少しずつ変化していると明かす。
目の前の光景に対して、小島は「去年の夏に(オーディションを受けようと)選択した自分の行動は間違ってなかったなと今思います」、谷口は「今まで憧れていた景色を実際に見ると、この先どんな綺麗なものを見せられても『これが一番綺麗だ』と、この2日間で実感できました」と発言。その一方で、この日MCを任される機会の多かった中嶋は「今日このステージに立ってみて、Buddiesの皆さんや先輩たちの優しさに甘えてばかりではいけないなと思いました」と、早くも頼もしさを見せる一幕もあった。
的野は研修生期間中、一度辞退しようと考えたことを明かし、「あのときもし辞めていたら、この景色はきっと見らなかったと思います」と素直な気持ちを伝える。向井は人に甘えたり頼ったりするのが苦手だったが、グループ加入後に同期や先輩、スタッフに頼れるようになったと発言。村井はグループ合流に出遅れたことに不安を覚えたが、この2日間を経験して「皆さんからいただいた愛を恩返しすること」が新たな夢になったと告げる。
さらに、村山は「三期生に出会って頼られるうれしさを知って、何があっても守りたいと思えた」と話し、最後に山下はこの日のイベントに招待していた母親に、不安から直前に来ないでと言ってしまったことを後悔していると吐露。その上で、「自分が強くなって、もっと素敵な景色をBuddiesの皆さんと見ていけるように頑張ろうと思いました」と新たな決意をステージから届けた。
約30分にもおよぶエモーショナルなスピーチを経て、ライブは「櫻坂の詩」で締めくくり。







ライブはこれで終わったかに見えたが、客席からの「櫻坂46コール」は鳴り止まない。すると、Tシャツ姿に着替えた三期生が再登場し、中嶋の「せっかくアンコールをいただいたので、あと1曲やってもいいですか?」を合図に「夏の近道」を再び披露。本編で披露したとき以上にエネルギッシュで多幸感いっぱいのパフォーマンスで、三期生は櫻坂46として初のステージを見事に締め括った。終演後にはこの日最後の『おもてなし』として、来場者をメンバー全員でお見送りするサプライズも用意。こうして櫻坂46の一員として最初の大きなイベントを無事終了させた。
最後に中嶋は「これから皆様と素敵な景色をたくさん見ていけるように、精一杯頑張っていきます」と告げたが、彼女たちがここからどんな未来を描いていくのか。そして、先輩メンバーたちに合流したとき、どんな化学反応を引き起こすのか。ここからの動向にぜひ注目しておいてもらいたい。
(文/西廣智一)