【写真】ファンミーティング完走を完走した6人組ボーイズグループ・LIL LEAGUE
今年1月11日にシングル『Hunter』でメジャーデビューした6人組ボーイズグループ、LIL LEAGUE。『武者修行 ~LIL CARAVAN~』を経て、ますます勢いを増している彼らが、ファンイベント『LIL LEAGUE FAN EVENT 2023 -LIL SMILE-』を東名阪にて開催した(3会場5公演)。
定刻を迎えた頃、先陣を切ってステージスクリーンに映し出されたのは、メンバーたちの幼少期の姿。それに連なるように、岩城星那、中村竜大、山田晃大、岡尾真虎、百田隼麻、難波碧空……と各メンバーの紹介映像が映し出されると、早くも大きな歓声が上がり、凄まじい熱気が充満した。そこへ満を持して6人が登場。白い衣装に身を包み、LIL LEAGUEのロゴを背に立つ彼らの姿からは、ここから何色にでも染まっていけるという期待感が溢れており、ダイナミックなジャンプで一斉に観客のもとへ近寄ると、デビュー曲「Hunter」がライブパートの幕開けを告げた。


〈C’mon Lil Friends〉と呼びかけながら活き活きとした表情を見せる岩城、キュートな笑顔で観客にアピールする百田、しなやかな美声でサビを彩る中村など、個性豊かな声と表情で歌い繋ぐ6人を中心に、会場全体にLIL SMILEが広がっていく。LILFriends(ファンの総称)と共に大切に育ててきたオーディション課題曲「Rollah Coaster」では、変声期を迎えて大人びた難波の歌声が、これまでのグループの歩みと、日々進化し続けるメンバーたちの生き様を象徴。昨年、日本武道館で行われた『iCON Z 2022 ~Dreams For Children~』第一章のファイナルステージで、THE RAMPAGEと共演した「THROW YA FIST」(THE RAMPAGE)では、ダンスに定評のある岡尾と山田のソロパートを筆頭に、高いダンススキルで観客を圧倒。一列になって突き上げる拳は実に勇ましく、彼らが、48000人がエントリーしたオーディション『iCON Z』の男性部門でグランプリを獲得した実力者グループであることを、今一度証明した。
そんな後輩のパフォーマンスをステージ端からじっと見ていた……のではなく、一緒に踊っていたというのが、昼公演のスペシャルゲストであるTHE RAMPAGEの岩谷翔吾と浦川翔平。これまでの公演でMCを務めていた陣の代わりに、安心安全の司会進行(岩谷)とハイテンションすぎるガヤ(浦川)でトークパートを盛り上げていく。
そうかと思えば、続いてのパートではメンバーたちのルーツとなるカバー曲を届け、トークパートとのギャップで魅了。EXILEの楽曲から「Heads or Tails」と「Touch The Sky」という難易度の高い2曲を立て続けに披露した。中村のソウルフルな歌声がリードした「Heads or Tails」は、百田がオーディション時の課題曲として歌唱した思い出の1曲。中村・百田・岩城が中心となって力強いボーカルを響かせ、アーティストとしての存在感を見せつける。もう1曲の「Touch The Sky」は、EXILE20周年の節目に行われた“EXILE TRIBUTE”企画にて、BALLISTIK BOYZがヒップホップ色の強いオリジナルアレンジを加えたバージョンで、巧みなマイクリレーが見どころ。

盛りだくさんの内容で届けたイベントの中盤には、再び岩谷・浦川コンビがステージに現れ、ゲーム企画を実施。今回のイベントでは公演ごとに違うゲームが用意されていたのだが、本公演ではマネージャーが撮影したメンバーの写真(身体の一部)を映し出し、それが誰かを当てるクイズが行われた。ほとんどが手や指先の写真というかなりマニアックなクイズにも関わらず、「爪の形でわかる。星那くん!」と斜め上の回答で会場を沸かせたのは、岡尾(しかも正解)。最下位の百田は、次点の山田・中村を巻き込んで罰ゲームに挑んだ結果、そのロシアンルールレットでもすっぱい水を当ててしまうというミラクルを発揮し、笑いの神を降臨させた。その後も、ファンからの質問に答えるコーナーや来場者へのプレゼント企画など、ファン想いのLIL LEAGUEらしい企画が続く。「みなさんの声を僕らに届けてください!」と言い添えた、本編ラストの「Coloring Book」では、LILFriendsの大合唱がメンバーたちの未来を明るく照らしていた。
メンバー自ら行った影アナウンスから、弾けるように始まったアンコールでは、未発表の新曲も披露された。この日初めてパフォーマンスを観た観客も多かったと思うが、その温度差は一切感じない盛り上がり方で、メンバーが「サイッコーです! この一言に尽きます!」(難波)、「僕たちって、みなさんと出会えて幸せ者だなって……本当に感じてます。
なお、本ツアーは、7月と8月に全国6都市で7公演を行うことが決まっているとのこと。リーダーの岩城が「日々応援してくださっているみなさんが、自分たちが行くべき道へと導いてくださっています。これからもたくさん叶えたい夢がありますが、みなさんとなら絶対にいろんな夢を叶えていけるだろうなと、1公演1公演、確信しながらパフォーマンスさせていただきました」と語ったように、今年の夏も、全国各地のLILFriendsと夢を共有しながら駆け抜ける熱い夏になりそうだ。そして、嬉しいサプライズ続きの昼公演を締め括るのは、この日2度目の披露となった「Rollah Coaster」。すっかり“自分たちの色”に染め上げた特別な曲にたくさんの感謝とワクワクを込めてプレゼントすると、LIL LEAGUEを乗せた船は新たな目的地へと動き始めたのだった。
