【写真】日本人アーティスト初・バービーとコラボした佐々木彩夏
ももいろクローバーZの佐々木彩夏が、5月21日(日)に神奈川県・横浜アリーナにて『AYAKA NATION 2023 in YOKOHAMA Arena ~FRIENDS~』を開催した。
佐々木彩夏が所属するアイドルグループ・ももいろクローバーZでは先んじて5月16日・17日の15周年記念ライブ『代々木無限大記念日 ももいろクローバーZ 15th Anniversary』にて声出しが解禁となったが、佐々木のソロコンサート『AYAKA NATION』での声出し解禁はコロナ禍以降今回が初の実施となった。





オープニング映像では、子供あーりんが就寝前に沢山のおもちゃで遊んでいる様子が映し出される。ブリキのロボットを動かすゼンマイがないことに気づくと、不貞腐れたようにベッドへ飛び込む子供あーりん。白幕が開け、子供あーりんが遊んでいたおもちゃたちがステージに登場。昨日5月21日(日)に配信開始となった『AYAKA NATION 2023』のテーマソングで夢の世界の煌めきを描いた「ジョイフルワンダーランド」を披露すると、続けて「L.O.V.E」を披露。曲中でおもちゃたちも徐々に動き出し、子供あーりんにばれないよう一緒に踊りだす。次曲にはネオシティポップの要素がふんだんに散りばめられた「ショービズ」を披露。寝室のような照明がステージに当たり、都会的なサウンドがより一層際立つ。「ショービズ」パフォーマンス後、VTRが開始。ベッドの上でウサギのぬいぐるみを抱き、眠りに落ちてしまう子供あーりん。夢の世界ではウサギのぬいぐるみと目が合い「ビビー!」と光線を目に受け、あーりんはウサギのぬいぐるみになってしまう。VTRが明けると、ウサギのぬいぐるみに扮したあーりんが登場し、「ジョイフルワンダーランド」と同様昨日配信になった「きらりんっ!」を披露。



ウサギあーりんが去った後、「きらきら星」の演奏に合わせてゆったりと楽しそうに踊るおもちゃたちだったが、ドアの呼び鈴が鳴ると一斉に動きが止まる。会場VTRに切り替わると女の子(あーりん)のパパが帰宅。ドアをノックし、ママがドアを開けると「あーりん これ欲しがってたろ?」と、パパがバービーとケンのドールが入ったボックスを両手に持っている。VTRが明けると、バービードールのボックスを模した同型の巨大なピンクのセットが現れ、その中にはバービーの衣装を着たあーりん(「バービーあーりん」)とケンの衣装を着たAMEFURASSHI・小島はな(「ケンはな」)の姿が。オールディーズ風にアレンジされた「My Cherry Pie(小粋なチェリーパイ)」を「バービーあーりん」が歌い上げると、会場はかつて50年代のプロムで恋人たちが見せたような、甘美な雰囲気に包まれる。さらに、50年代を象徴するロカビリードレスを身に纏った女の子たち(AMEFURASSHI・愛来、鈴木萌花、市川優月)も姿を現すと、ウッドベースの特徴的な響きとR&Bのギミックが盛り込まれた「My Hamburger Boy(浮気なハンバーガーボーイ)」、重厚なバンドサウンドとシャッフルでアレンジを効かせた「MORE WE DO!」、あーりんが総合プロデュースを務める浪江女子発組合の楽曲「ロマンスはエチュード」を披露。






残された女の子たちは「ケンはな」を取り合うこととなったが、彼は「バービーあーりん」に心を奪われた様子。雷の音が鳴り響いた直後、悪魔に扮した悪あーりんと子分が登場し、「バービーあーりん」と「ケンはな」はステージから逃げるように去ってしまう。昨年に開催された『AYAKA NATION 2022』のテーマソング・「Lady Cat」を悪あーりんが披露すると、会場に怪しげなムードが漂い始めた。その後もギターのメタルサウンドが際立つ「Bunny Gone Bad」、ストレートなロックチューン「SPECIALIZER」が会場のダークな雰囲気を一層醸成する。次曲「CONTRADICTION」では、悪あーりんと子分たちが光る剣を手に携えてパフォーマンス。他のおもちゃたちは陰でこっそり悪あーりんの様子を眺めていたが、続く「キューティーハニー」の間奏では悪あーりんがウサギのおもちゃたちを人参でおびき寄せ、心配したおもちゃたちが大集合する。すると、悪あーりんが冒頭で子供あーりんが見つけられなかったロボットのゼンマイを捲いてあげるという驚きの展開に。悪あーりんが悪いおもちゃではないことが判明すると、会場は安心感に包まれた。そんな会場に爽やかな疾走感を感じさせるロックチューン「BIONIC CHERRY」、サビが強烈なポップチューンとして楽曲を脳裏に印象付ける「Majoram Therapie」を続けて披露すると、会場の盛り上がりは最高潮を迎える。冷めやらぬ熱気のままVTRへと物語は移り、ライブが逆再生される映像が映し出され、冒頭のVTRでも登場したウサギのぬいぐるみが「ビビー!」と光線を送る場面へ。全ては巻き戻され、あーりんは子供の姿へ戻るのであった。


子供部屋で目を覚ましたあーりん。星の電飾が降り注ぐなか、「月と銀紙飛行船」をしっとりと、しかし確かな力強さをもって会場に聴かせる。夢の世界で一緒に遊んだおもちゃたちに反応を求めるが、ここは現実の世界だ。おもちゃたちは当然動くことはなく、子供あーりんはおもちゃの世界が夢の中で永遠に在り続けることを知る。「空でも虹でも星でもない」のアウトロでは子供あーりんがトイピアノで「キラキラ星」を演奏し、その後ステージは暗転。「おしまい。」の文字がビジョンに映し出され、ぷにノフたちも『AYAKA NATION 2023』という夢の世界の存在を知るのであった。
続いて、あーりんソロライブではおなじみのニイルセンのイラストを使った映像「ニイルセン劇場2023」が上映され、映像内のぷにノフによる「さーさき!おい!さーさき!おい!」コールで会場を煽ると「あーりんは反抗期!」のイントロが流れ、今回のグッズTシャツを着用したあーりんが登場。佐々木彩夏のソロコンとしてはコロナ禍以降初の声出しということもあり、会場は再び異様な盛り上がりを見せた。本ライブ初となるMCでは「改めまして、佐々木彩夏です!皆さん盛り上がっていますかー?」とファンへと呼びかけた。その後、「おもちゃと一緒に育ってきたので、おもちゃと一緒にライブができたらいいなと思って『FRIENDS』というタイトルにしました!」と今回のライブの主旨を伝え、さらに来場したファンとニコニコ生放送で視聴しているファンへ感謝の言葉を述べた。
『AYAKA NATION』では定番曲である「あーりんはあーりん?」のイントロが流れると、「あーりん!あーりん!」、次曲「仕事しろ」では「仕事しろ!」と会場に“ぷにノフ”たちによる激しいコールの雨が降った。さらに、24歳の誕生日に配信が開始された「ハッピー?スイート?バースデー!」をパフォーマンス。





最後のMCでは、「今日はわがままを詰め込んで、私のやりたかったことを実現させてもらいました!どんなコンセプトのライブでも、ぷにノフの皆さんなら受け止めてくれると思っています。所属するももいろクローバーZが15周年を迎えて、ライブも沢山開催していますが、いつも駆けつけてくれる皆さんの存在がとても心強いです。皆さんの気持ちに救われて、『AYAKA NATION』でのステージも回数を重ねることができています。10回目も目指す勢いで頑張っていけたらなと思っているので、これからもよろしくお願いします!最後までありがとうございました!」と感謝の言葉を述べ、佐々木彩夏が送るあーりん劇場『AYAKA NATION 2023 in YOKOHAMA Arena ~FRIENDS~』は幕を閉じた。本編・アンコールを通して、今年の『AYAKA NATION』はももいろクローバーZの一員として15周年を迎えた佐々木彩夏の『アイドルとしての矜持』をファンに骨の髄まで感じさせる内容となった。
また、MCでは佐々木彩夏主催のアイドルの祭典『AYAKARNIVAL 2023』の出演者が発表された。さらに、映画『バービー』のティザー映像が流れた。8月11日(金)に公開される今回の映画は、完璧でハッピーな毎日が続く《夢》のようなバービーランドで暮らすバービーとケンが、ある日すべてに限りのある人間(リアル)世界(ワールド)に迷い込み本当に大切なものを見つけるドリームファンタジーとなっている。