【写真】6年ぶりの長編『街とその不確かな壁』(上・下)新潮文庫より本日発売の村上春樹
著者は1980年に中編小説「街と、その不確かな壁」、さらに1985年にはその主題を発展させた壮大な長編小説『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』(谷崎潤一郎賞受賞)を発表。幻想世界と冒険活劇の二つのストーリーが展開するこの長編に描かれたのが、「世界の終り」の街。
本作『街とその不確かな壁』は、40年の歳月を経て、著者がその文学的原点である街に立ち戻り、新たな物語を構想し、完成させた渾身の小説。

文庫化にあたって、村上春樹から新たにメッセージ!
小説を書くという作業は僕にとって、自分自身を洗い直すための大事なプロセスでもあります。高い壁に囲まれた街の中で、自分の影と切り離され、古い夢を読み続けること。その主人公は僕であり、またあなたであるかもしれません。 2025年4月 村上春樹