ここは東京都内にある、とあるWINS近くのビルの一室。『令和サイン馬券研究会』の面々(といっても、所長と研究員の2人だけ)は、今週も当たり馬券のヒント探しに没頭していた......。

所長「うおぉぉぉ~ん」

研究員「どうしたんですか!? 深夜の"飯テロ"ドラマのような雄叫びをあげて。なんか、うまいものでも食べてるんですか?」

所長「違うわい! パラリンピックを見ておって、選手たちのすばらしい活躍に連日感動しておるんじゃ。オリンピックの時と同様、日々心を揺さぶられておる」

研究員「いやぁ、ほんとですね。僕も毎日、テレビの前にくぎ付けですよ。そうなると、新潟記念のサインはパラリンピックにあり! ですね」

所長「それは間違いないじゃろうな」

研究員「パラ馬術では元騎手の高嶋活士選手が出場していました。そこで僕は、高嶋騎手の同期に注目したいと思っています。

横山和生騎手がトーセンスーリヤに、杉原誠人騎手がレッドサイオンに騎乗。この2頭は無視できません」

所長「パラ馬術では他に、先日亡くなったレガシーワールドの調教助手をしていた宮路満英選手の活躍が光っておった。グレードIIの個人規定で7位入賞じゃ」

研究員「宮路選手の騎乗馬はチャーマンダー。馬名の意味は、ポケモン英語版で言う『ヒトカゲ』だそうです。ヒトカゲはあついものを好むといいますから、冠名+インド神話の"太陽"神を意味するトーセンスーリヤがこれまた、クサいですね」

新潟記念のサインが隠れているのは東京パラリンピックと、話題の...の画像はこちら >>

東京パラリンピックで二冠を遂げた自転車の杉浦佳子選手

所長「なかなかいいところに目をつけたじゃないか。馬術以外でワシが特に感動したのは、パラ自転車の杉浦佳子選手じゃ。
女子個人ロードタイムトライアルとロードレースで二冠を達成。金メダリストとして日本勢最年長記録を樹立すると即、自らの記録を更新したんじゃ。『すごい!』のひと言や。

 それでや、"最年長記録"と言えば、JRAでも今年、柴田善臣騎手が最年長重賞勝利記録を更新した。同騎手騎乗のプレシャスブルーも侮れないんちゃうか」

研究員「パラリンピック以外のニュースで考えると、菅義偉首相が自民党総裁選不出馬を表明したことでしょうか」

所長「確かにそのニュースは怪しい。『出馬しない』というのが、まさに競馬用語じゃからな」

研究員「となると"菅"つながりで、"菅"原明良騎手が手綱をとるヤシャマルにもマークが必要ですね。

でも、『出馬しない』ということは、"こない"というサインなんじゃないですかね?」

所長「そういう見方もあるが、菅首相肝いりのデジタル庁が発足してすぐの表明じゃ。で、ヤシャマルの母父がアグネス"デジタル"。これはなんか、匂う。首相は『出馬しない』けど、こっちは『出馬する』んじゃから、買い! じゃろ。

 デジタルなんて、サイン馬券のようなオカルトとは対極にあるようなもんじゃが、当たれば何でもオーケーじゃ。ガハハハッ」