伝統の中山記念。馬券のヒントは巨人・中山礼都選手絡みか、それとも勇退する橋田満調教師絡みか？
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　ここは東京都内にある、とあるWINS近くのビルの一室。『令和サイン馬券研究会』の面々（といっても、所長と研究員の２人だけ）は、今週も当たり馬券のヒント探しに没頭していた......。

研究員「なんだか久しぶりですね。所長、ずっと音信不通でしたが、どこかに行ってたんですか？」

所長「ん？　ちょっと海外に行っておったんじゃ」

研究員「ああ～、阪神の沖縄キャンプを見に行っていたんですね。けど、沖縄は海外とは言いませんよ」

所長「うっさいわい。ちょっと見栄を張ってみただけじゃ。それはともかく、今年の阪神はやるぞ！　キャンプ中のチームに漂う空気がこれまでとはぜんぜん違ってたからな」

研究員「へぇ～、そうっすか」

所長「おいおい、ワシの話を真剣に聞いてくれよぉ」

研究員「だって、この時期は毎年同じようなこと言ってるんじゃないですか。それより、今週は中山記念です」

所長「"中山"と言えば、巨人の"中山"礼都選手が一軍に合流したそうじゃな」

研究員「所長、よくそんなこと知ってますね。

本当は阪神じゃなくて、隠れ巨人ファンなんじゃないですか？」

所長「んなわけあるかい！　一応な、ライバルチームの動向はチェックしておこうと思ってじゃな。ちなみに、中山選手の背番号は"40"じゃ」

研究員「となると、４番ドーブネとか、10番モズベッロあたりが狙い目になりますかね」

所長「あと、名前が礼都（らいと）＝"ライト"じゃから、"９"番ショウナンマグマなんかもクサいんじゃないか」

研究員「それはまた、細かいところを突いてきますねぇ～。それより、愛知県出身で中京大中京高卒って辺りにヒントがあるんじゃないですか？」

所長「それなら、イルーシヴパンサーがおるじゃないか！　前走が"中京"競馬場のレースだったのは、出走メンバーで同馬が唯一じゃ。それも、重賞の京都金杯を勝っておる」

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今週のレースを最後に引退する橋田満調教師

研究員「そういえば今週で、サイレンススズカやアドマイヤベガ、アドマイヤグルーヴらを育てた名伯楽・橋田満調教師が勇退されますね」

所長「おまえは知らんじゃろうが、サイレンススズカは本当にすごい馬じゃった。1998年にはこのレースも勝っておるしな。あの時も前半1000ｍを58秒0で飛ばして、圧巻の逃げきり勝ちじゃったわ。

それとな、武豊騎手が日本ダービーで連覇を遂げたアドマイヤベガも強烈やったで......。」

研究員「はいはい。昔話はもういいです。その橋田調教師ですが、管理馬のタイキスウォードが中山記念の直前の第10レース、ブラッドストーンＳに出走します。同馬と同じ馬番の11番ヒシイグアスは押さえておいてもいいかもしれないですね」

所長「橋田調教師絡みで言えば、14番リューベックは橋田厩舎の最近の代表馬であるディアドラの全弟じゃ。これまた、激アツじゃないか！　となれば、ワシは３番イルーシヴパンサーとリューベックの馬連とワイドで勝負じゃ！」

研究員「じゃあ僕は、これまでの話をまるっきり無視して、前走で"中山"金杯を勝ってきたラーグルフからでも勝負するとしましょうかね」