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竹俣 紅連載:『紅色の左馬』第14回

スポルティーバとフジテレビの競馬中継番組『みんなのKEIBA』とのコラボ企画、竹俣紅アナウンサーの連載『紅色の左馬』。今回は、大荒れとなったGIフェブラリーSを振り返ってもらい、さらには阪神大賞典で注目している馬をピックアップしてもらった――。

竹俣紅アナは波乱のフェブラリーSをどう見たか? 阪神大賞典の注目馬はいかに?
 だいぶ暖かい日が増えてきましたね。3月、4月と言えば、出会いと別れの季節。この時期になると、私が思い出すのはフジテレビの入社式です。

 驚くことに、フジテレビの入社式は親同伴で参加するのが恒例です。私たちの年はコロナ禍とあって、親と同伴することはなかったのですが、入社式の模様をリモート配信。緊張する場を親に見られているのが、とても恥ずかしかったことを覚えています。

 競馬の世界では、横山親子(父・典弘、子・和生、武史)や岩田親子(父・康誠、子・望来)のように、親子で同じレースに騎乗することがありますが、彼らはどんな気分なのだろう、と想像してしまいます。特にゲートが隣同士だったりしたら......。

 私だったら居心地が悪いです。スタートしてしまえば、集中して気にしなくなるかもしれませんね。でも、最後の直線では意識し合うのかな(笑)。

 さて先月、今年最初のGIフェブラリーSが行なわれました。

それも、3連単の払戻金が150万円超という大波乱!

 ただ"大荒れ"の決着だったとはいえ、個人的には納得の結果でした。

 データ的には、例年は、根岸Sか東海Sの勝ち馬、あるいはGⅠチャンピオンズCでの大敗から巻き返してくる馬を狙うのがいいレース。しかし、今年はそのような馬がそもそも出走しませんでした。

 チャンピオンズCの上位馬は出走しましたが、フェブラリーSとは求められる適性に大きく違いがあるのではないかと思い、他の馬を狙ったほうがよさそうだな、と。そういった考え方が功を奏して、『みんなのKEIBA』公式YouTubeの予想動画で私が気になる馬として挙げた5頭のうち、2頭が1着、2着、1頭が4着にきてくれました。

 11番人気で勝ったペプチドナイルも、前々走(ベテルギウスS)では、圧倒的1番人気だったハピに、メンバー最重量の斤量59kgを背負って勝っていたので、能力は高いはず。

前走(東海S)は6着に負けていましたが、展開が向かなかった可能性があったので、馬券圏内は十分にあると予想していました。

 それにしても、1着になるとは......。3着にくるかなという予想が1着にきて、本命が馬券圏外に沈んでしまうのは、ここ最近の私の予想パターンです(笑)。

 ダート初挑戦ながら2着にきたガイアフォースも、能力は高いと予想していた一頭です。過去、芝のレースしか走ってこなかった馬で、初ダートでいきなりGIを勝った馬はいませんが、この馬なら歴史を塗り替えてくれるかもしれないな、という期待もありました。

 そういえば、今年のJRAカレンダーを振り返ってみると、2月の写真がアグネスデジタルだったのをご存知ですか? 「完全ボーダーレス。」というキャッチフレーズとともに、その雄姿が見られます。

 私はアグネスデジタルのことを知らなかったので調べてみたら、芝でもダートでも、そして中央でも地方でも、さらに海外でもGIを勝っている名馬だったとのこと。まさに「ボーダーレス」の表現がぴったりです。

 もしかすると、またそういう馬が出てくるのかもしれないな――。ガイアフォースの奮闘する姿を見ながら、そんなことを感じました。

竹俣紅アナは波乱のフェブラリーSをどう見たか? 阪神大賞典の注目馬はいかに?
 今週はGII阪神大賞典が行なわれます。

 出走メンバーを見渡してみると、明確な逃げ馬は少ないですね。

もちろん枠順も関係してくると思いますが、結構なスローペースになって瞬発力勝負になるかもしれません。

 そうなると、まず注目は、近2走で上がり最速を出しているテーオーロイヤルです。

 前走のGIIIダイヤモンドSから中3週というのは、間隔が詰まりすぎなのではないかと思ったのですが、過去10年のデータを見てみると、ダイヤモンドSからの臨戦の馬は、勝ち馬こそ出ていませんでしたが、3頭が馬券圏内にきていました。

 個人的にはこの数字は意外と多いなと感じたので、テーオーロイヤルの実力であれば心配しなくていいのかなと思います。

 斤量が前走の58.5kgから57kgに減るのは、かなりの好条件ではないでしょうか。

 そして、堅い決着になりやすい阪神大賞典ですが、どうしても穴馬としてチェックしたくなるのが、4歳の牝馬ゴールデンスナップです。

 前走の3勝クラス・八坂Sでは、クリストフ・ルメール騎手騎乗のサスツルギにタイム差なしで惜しくも負けてしまいましたが、ゴール前の脚色が印象的で、次走が気になっていました。

 近走では上がり1位、2位を記録し続けていて、過去のレース映像を見ると、それはもうワクワクが止まらない魅力的な末脚なのです!

 重賞初挑戦の牝馬ということで、データ的には厳しいのですが、お父さんはこのレースを3連覇したゴールドシップ。夢を乗せたくなりますよね。

 それでは、予想YouTubeと『みんなのKEIBA』生放送でお会いしましょう!

竹俣紅アナは波乱のフェブラリーSをどう見たか? 阪神大賞典の注目馬はいかに?
Profile
竹俣 紅(たけまた・べに)
1998年6月27日生まれ。東京都出身。2021年フジテレビ入社。
趣味:おいしいおそば屋さん巡り ウォーキング ガチャピン
モットー:元気に、地道に、前向きに

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