5月4日(現地時間)、ラ・リーガ第34節、レアル・ソシエダ対アスレティック・ビルバオ戦の撮影取材のため、サン・セバスティアンを訪れた。
どちらのチームもスペイン北部バスク州を拠点としており、その一戦はバスクダービーとして知られている。
日中は春らしい気持ちのいい天気だったが、21時のキックオフに合わせるように雨が降り始めた。
ソシエダの久保建英はこの日も先発出場した。前半はビルバオに押し込まれる展開のなか、なかなか久保にボールが入らなかったが、単独で相手を抜き去り、チャンスを作ろうとした。
後半に入ると、右サイドを基本にしながらも中央に入り込むなど、比較的自由にプレーできるようになり、2度のシュートも放った。
ただ、久保を止めるにはファウルしかないとでもいうような執拗なチャージもあって、ゴールを奪うまでには至らなかった。相手ボックス内でPK獲得かという際どいシーンもあったが、笛は吹かれず、祈るような仕草で悔しさを表わした。
スコアレスドローで終わったバスクダービーで、久保は82分までプレー。交代の際には、大きな拍手と歓声が送られた。
この試合のマン・オブ・ザ・マッチに選ばれた久保は、「試合が残り少ないのはわかっていたので、(来季の欧州カップ戦出場権獲得に向けて)引き分けには満足できません。ビルドアップで苦戦しています。個人的には、以前のように試合を支配して、多くのチャンスを作り出していたチームが懐かしいです」とコメントしている。
