この記事をまとめると
■商品力が高いのにもかかわらずセールスが芳しくないモデルを紹介■原因はブランドイメージや販売力などにある
■商品力と売れ行きが明らかに逆転しているモデルもある
モノはいいのに何故か売れないクルマたち
好調に売れている商品は、多くの人達が購入して使っている以上、高い魅力を備えている。しかし売れ行きが低調だから、商品力が低いとはいえない。ブランドイメージや販売店舗数などのために、売れ行きが伸び悩む場合もある。
■軽自動車(ベーシックタイプ):ダイハツミラトコット
2020年の1カ月平均販売台数:約650台
若い女性に向けた軽自動車で、企画の初期段階から女性スタッフが加わった。従来の男性の開発者が女性の意見を聞きながら開発するパターンとは異なる。
その結果、ミラトコットは、今までのわかりやすい可愛らしさを追求した女性仕様車とは雰囲気が異なる。外観はシンプルで、内装はリラックスできる。落ち着いた色彩を選べば、男性ユーザーにも対応できるが、デザインが人気を得られず販売は低迷した。1カ月平均届け出台数は約650台で、タントのわずか7%だ。
しかし実用性は高い。身長170cmの大人4名が乗車した時、後席に座る乗員の膝先には握りコブシふたつ分の余裕がある。後席の座面は短いが4名乗車は可能だ。全高は1550mm以下だから、立体駐車場も使いやすい。
装備も充実している。L・SA3は、衝突被害軽減ブレーキ、サイド&カーテンエアバッグ、バイアングルLEDヘッドランプなどを標準装着して、価格を116万2700円に抑えた。
軽自動車(ハイルーフタイプ):ホンダN-WGN
2020年の1カ月平均販売台数:約3530台
1カ月平均届け出台数が3530台なら販売が低調とはいえないが、同じホンダのN-BOXに比べると約21%に留まる。
しかし、N-WGNは高機能だ。前後席の居住性はN-BOXと同様に快適で荷室容量も大きい。燃料タンクを前席の下に搭載するから荷室の床が低く、上下2段に分けて使える。後席の下には幅が約1mのトレイも備わり、傘などを収納できる。
価格はN-WGN・Lが139万9200円だから、N-BOX・Lに比べて約18万円安い。機能や装備の割に価格を安く抑えた。
一見地味だけど中身はかなり優秀!
コンパクトカー:スズキ・ソリオ
2020年の1カ月平均販売台数:約3470台
中堅水準の売れ行きだが、ライバル車のトヨタ・ルーミーに比べると、登録台数は約38%に留まる。ところが両車を比べると、後席の座り心地と着座姿勢、乗り心地、走行安定性、静粛性、ノーマルエンジンの動力性能などは、いずれもソリオが優れている。
ちなみにルーミーは、スーパーハイトワゴンを中心に急増する軽自動車の売れ行きにストップを掛けるため、短期間で開発された。そのために粗さが目立ち、登録台数の少ないソリオのほうが商品は洗練されている。ソリオとルーミーのように、商品力と売れ行きが明らかに逆転するケースは珍しい。
SUV:三菱エクリプスクロス
2020年の1カ月平均販売台数:約640台
アウトランダーはPHEV専用車になったが、エクリプスクロスには直列4気筒1.5リッターターボも用意されている。
エクリプスクロスのプラットフォームは、アウトランダーよりも世代が古いが、アクセル操作で車両の挙動や進行方向をコントロールする面白さを味わえる。

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