この記事をまとめると
■三菱が第44回バンコク国際モーターショーにてXRTコンセプトを公開■三菱XRTコンセプトは新型トライトンのコンセプトカーとなっている
■チーム三菱ラリーアートの新型トライトンでのアジアクロスカントリーラリー2023参戦も発表された
2023年度中にデビューする次期型トライトンを示唆
アセアンやオセアニアなどで圧倒的な人気を誇る三菱。とくにピックアップのトライトンは、タイで生産されていることもあって、同地域では働くクルマとしても、また乗用車としても走っている姿をよく見かける。
トライトンといえば、2006年から2011年に渡って、日本にも正規輸入されていたからご存じの人も多いだろう。現在のトライトンは2014年に登場したモデルへと代替わりしており、2023年度中には新型へとフルモデルチェンジするとされている。
そんなトライトンの次期モデルを示唆するコンセプトカー「XRTコンセプト」が、2023年3月21日から開催の第44回バンコク国際モーターショーにてお披露目された。
三菱XRTコンセプトは、存在感のある精悍な顔つきと厚みのあるフードからつながるシルエットが力強さを感じさせるスタイリングに、前後オーバーフェンダーやマッドテレインタイヤを装着。大地を疾走する躍動感が与えられている。
公開された姿はカモフラージュが施されたままとなっているが、カモフラージュパターンは噴き出す溶岩のエネルギーを内包する岩石をモチーフとしており、サイドにはラリーアートのブランドアイコンである10本線のグラフィックが配されるなど、三菱の走りにかける情熱を表現したものとなっていた。
また、三菱が技術支援するチーム三菱ラリーアートが、新型トライトンをベースにしたモデルでアジアクロスカントリーラリー2023に、大会2連覇をかけて参戦する予定であることも明かされた。総監督は、2002~2003年のダカールラリーで2連覇を達成した増岡浩氏が引き続き務める。
三菱XRTコンセプトのお披露目に当たり、同社社長の加藤隆雄氏は、「2023年度は『トライトン』の全面改良や新型コンパクトSUVの投入など、アセアン事業を加速させていく重要な年です。新型『トライトン』は世界中で厳しい耐久試験を実施するとともにラリーでの知見も生かされており、順調に仕上がっています。これらの新型車の投入を軸にさらなる成長に向けて邁進してまいりますので、これからの三菱自動車にどうぞご期待ください」とのコメントを残した。
商用としては軽トラックが普及し、トラックを乗用車として乗るカルチャーが根付いていない日本では、新型トライトン導入の見込みは薄いかもしれない。

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