この記事をまとめると
■大切にしている愛車のなかでやって欲しくない行為をまとめた



■車内でのNG行為には絶対に許せないものから何とか許容できるものまである



■人のクルマに乗せてもらうときは配慮することが大切だ



自分のクルマに乗ってやって欲しくないこと5選

車内がゴミ屋敷状態になっているクルマであれば、助手席や後席に乗せた人間が食べ物のカスをフロアに巻き散らかしたところで、オーナーはとくに気にもしないのだろう。



だが、ほとんどのクルマは決してゴミ屋敷状態ではなく、それゆえほとんどの自動車オーナーは、程度の差はあるだろうが「自分のクルマの車内ではやってほしくない行為」というのがあるはずだ。



前述のとおり許容範囲には個人差があるため、「NG」と「まあOK(大目に見る)」「ぜんぜん気にしない」の境界線は人それぞれだろう。

本稿では、あくまで筆者個人の境界線をご紹介する。



・行為1「タバコを勝手に吸い始める」→NG

これは当然ながらNGだが、そもそも現代社会においてはそんな奴は(たぶん)いないため、議題としてふさわしくないのかもしれない。ただ、「そもそもヘビースモーカーは乗せたくない」というのはある。



飲食は……モノによる? 雑なドア開閉は? ヘビースモーカーは...の画像はこちら >>



以前、仕事の関係でクライアントの男性を助手席に乗せて移動する必要が生じた。そのこと自体はいいのだが、そのクライアント氏が紙巻きタバコのヘビースモーカーで、髪にも衣服にもタバコの吸い殻を煮しめたようなにおいが染み付いている人物だった。そのため、当然ながら我が愛車の車内も、その後しばらくの間はタバコの煮しめ臭が漂う結果となってしまったのだ。



それゆえ「人のクルマの車内で勝手にタバコを吸い始める奴」はいないにしても、「ヘビースモーカー」はNG客に認定したほうがいいのかもしれない。

相手が仕事のクライアントなどである場合は「乗せて」というリクエストをなかなか断りづらいものだが、事前に策をめぐらせることで、そういったリクエストが生まれること自体を防止したいものだ。



・行為2「汚れた靴で車内に乗り込む」→まあOK(大目に見る)

飲食は……モノによる? 雑なドア開閉は? ヘビースモーカーは? 愛車に乗せる同乗者の行為がどこまで許せるかを考えてみた
クルマに乗り込む様子



土や泥などで汚れた靴でもって乗り込まれるのは、もちろんいい気分ではない。とはいえこれは「致し方なし」と個人的には思っている。なぜならば、彼または彼女の靴が土や泥で汚れているときは、たいてい自分の靴も同じ状態になっているからだ。雨降りの泥炭地などを歩いたあとの靴はどうしたって汚れるものであり、そのために「フロアマット」というものがある。ここは目くじらを立てずに済ませるべきだろう。



とはいえ状況によっては「自分は自宅からキレイな靴のまま迎えに行ったが、相手がいる現場だけが天候などの関係でドロドロで、ドロ靴のまま乗り込んでくる」というケースもあるだろう。



だがこれもケース・バイ・ケースだ。迎えに行った先が超絶豪雨の真っ最中だったとき、そのまま乗り込もうとする豪雨下の相手に対して「ちょっと待って! 靴の泥を拭いてからにして!」と要求するのは鬼というものだろう。車内が汚れるのは正直イヤだが、ここは漢としてグッとこらえるべきシチュエーションである。



飲食は……モノによる? 雑なドア開閉は? ヘビースモーカーは? 愛車に乗せる同乗者の行為がどこまで許せるかを考えてみた
豪雨のなか運転する様子



だが現地の雨がすっかり上がっているのにドロ靴のまま乗り込もうとする輩に対しては、靴の簡単な清掃を要求してもバチは当たるまい。というか、心ある友人知人であれば、あらかじめ靴のドロ汚れはある程度落とし、それでも少し汚れてしまうことに対して「ごめんね~申し訳ない!」的にいうだろう。そうであれば、もちろん気になどしない。



ただし、晴天なのにドロ靴のまま無言でいきなり乗り込んでくる奴とは絶縁したくなる。ちなみに筆者の買ったばかりのクルマの荷室に、サッと拭くこともなく(拭ける状況だった)、泥だらけの機材を放り込んだ某カメラマンとは絶縁した。



飲食をするときは食べ物選びにも気をつけよう

・行為3「ドアをバンッ!と乱暴に閉める」→まあOK(大目に見る)

飲食は……モノによる? 雑なドア開閉は? ヘビースモーカーは? 愛車に乗せる同乗者の行為がどこまで許せるかを考えてみた
ドアを閉める様子



いい気分はしない行為だが、ドアを一度や二度乱暴に閉めたぐらいで最近のクルマは壊れないので、ここでいちいち気にしたりNG客に認定するのは、個人的にはケ●の穴が小さいように思う。まぁいい気分はしないのは確かだが。



というか、いかにもクルマに詳しくなさそうな人がドアをバンッ! と閉めたのであれば、彼または彼女の実家のクルマや恋人のクルマがW124型メルセデス・ベンツEクラスや、昔の空冷ポルシェ911などである可能性もある。あれらは強めに閉めないと半ドアになりがちであり、それ以外のクルマに無知な人は「クルマのドアっていうのは、どんな車種であってもバンッ! と閉めるもの」と思い込んでいるかもしれないのだ。



・行為4「ドアをガンッ!と壁などに当てる」→NG

飲食は……モノによる? 雑なドア開閉は? ヘビースモーカーは? 愛車に乗せる同乗者の行為がどこまで許せるかを考えてみた
ドアを開ける様子



当然ながらNGである。以前、クライアント先の女性社員を乗せたときにこれをやられ、相手先の会社に厳重抗議し、その後も、当該の女性社員が私のクルマに同乗する機会が生まれないようにさまざまな策を講じた。



・行為5「車内での飲食」→まあOK(大目に見る)

飲食は……モノによる? 雑なドア開閉は? ヘビースモーカーは? 愛車に乗せる同乗者の行為がどこまで許せるかを考えてみた
車内での飲食のイメージ



これは個人的にはかなり微妙な項目で、超本音をいうならNGにしたい行為である。もちろん飴玉をなめたりジュースを飲む程度の飲食であればまったく気にしないが、たとえばセブンイレブンの「ラップデリ海老のサウザンサラダ」などを助手席で食べられるのは、じつはかなり嫌なのだ。



サウザンドレッシングの一部や、細かく切られた湿った具材の一部がアルカンターラ表皮のシートにダダっと落ち、それに加えてサウザンドレッシングと油っぽい何かが微妙に付着した手で「ティッシュペーパー1枚もらうね~」などといいながらグローブボックスに触れられたらどうしようと、気が気でなくなってしまうのである。



飲食は……モノによる? 雑なドア開閉は? ヘビースモーカーは? 愛車に乗せる同乗者の行為がどこまで許せるかを考えてみた
サラダのイメージ



もちろん自分も車内でセブンの「シャキシャキレタスサンド」などをしばしば食べる。だが食べる際には細心の注意を払っているし、もしも具材の一部がシートなどに落下してしまった場合には速やかに清掃処置をキメる。それゆえシャキシャキレタスサンドは停車中にしか食べない。

絶対に。



……というようなことを、本当は助手席や後席の乗員にも徹底してもらったうえで飲食を行っていただきたいし、行っていただけない場合は「じゃあ降りてください」といいたいのが私の超本音だ。



しかし、そんなことをいっていると「●ツの穴の小さい、そして人としての器量もミニマムなつまらん男」と思われてしまうため、仕方なく「マックのハンバーガーとポテト、車内で食べてもいいかって? そんなの、もちろんいいに決まってるじゃないか!(ニコッ)」と演技しているのが私の日常である。我ながら、つくづくケ●の穴が小さいとは思っている。