この記事をまとめると
■子どもに好きな著名人やクルマの名前をつけるケースがある



■名前に使えそうな車名を探してみた



■違和感なく使える名前もあるが車種的に微妙なモデルもあるので慎重に……



子どもに名付けるならOKそうな車名を探してみた

クルマ好きたるもの、愛する我が子が爆誕したならば、「愛するクルマにちなんだ名前」を付けたい──と考える人もいるかもしれない。



お子さまにどんな名前を付けようと、もちろんご勝手ではある。だが「クルマにちなんだ名前を付ける」という作業を適切に行うのは、じつはけっこう難しいものだ。



たとえば日産シルビアを愛してやまない人であれば、生まれてきた女の子に「詩瑠美亜(シルビア)」と名付けたくなるのかもしれないが、まぁやめておいたほうがいいだろう。なぜならば、あまりにもキラキラであり、バレバレであり、なおかつ1980年代のツッパリカルチャー的でもあるため、成長した我が子から後に「なんでワタシにこんなダサい名前付けたの? お父さんのバカッ!」と恨まれ、口を利いてくれなくなってしまう可能性が大だからである。これは、男子に「礼久南無(レグナム)」等のネーミングを行った場合も同様であろう。



クルマ好きなら1度は考える「車名」を「子どもの名前」に! ど...の画像はこちら >>



そのほかでは、光岡自動車の車名にちなんで男子の名を「我流(ガリュウ)」としたり「流儀(リュウギ)」とすると、その字面と響きからは、少々カッコいい何かが感じられる。だが「名は体を表す」という意味で、超ガンコで自分勝手な、こだわりが強すぎてめんどくさいタイプの男に成長してしまうリスクがある。



クルマ好きなら1度は考える「車名」を「子どもの名前」に! どのクルマならイケるか真剣に考えてみた
光岡リュウギ



さらにいうと、女子に「さくら(元ネタはもちろん日産サクラ)」と名付けたり、男子を「有斗(アルト)」とするのは、字面的にも響き的にも、そして表向きの意味としても、悪くない。「さくら」といえばもちろん日本を代表する美しい花であり、「ある分野で、人々に尊敬されるような存在」という意味を持つ四字熟語「泰山北斗(たいざんほくと)」を想起させる「有斗」も、なかなか悪くない名前かもしれない。



クルマ好きなら1度は考える「車名」を「子どもの名前」に! どのクルマならイケるか真剣に考えてみた
スズキ・アルト



だが、その名前に込められた真の意味が「軽自動車の車名」であったことを知った14歳のさくらあるいは有斗は己の人生に絶望し、それを機に非行に走り、歌舞伎町のトー横あたりに入り浸ってしまうのではないか? わからないが、そんなリスクを感じさせるネーミングであるゆえ、取り扱いには注意が必要だ。



とりあえず車名を名前にしてみた!

以上のとおり「我が子にクルマにちなんだ名前を付ける」というのはなかなか難しい作業で、筆者もまだ正解は見えていない。だが、とりあえずランダムに車名=人名を挙げながら、真剣に考え尽くしてみることにしよう。なお、すべてのケースにおいて仮の名字は「田中」とさせていただく。



●田中 八十六(たなか・やそろく)

トヨタ86またはGR86を愛する親であった場合に考えられる名前。悪くないし、まるで「山本五十六」のようでシブいのだが、あまりにもシワシワネームであるため、将来のイジメまたは親子絶縁につながってしまうリスクがある。却下だ。



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トヨタGR86



●田中 彩(たなか・あや、又はさい)

トヨタSAIを愛する人が、女子に付けるべき名前。悪くなく、むしろステキだが、問題は「トヨタSAIを、我が子の名前にしたいほど愛している人なんているのだろうか?」という根源的な疑問だ。



●田中 華蓮(たなか・かれん)

悪くないし、クルマ由来であることもバレにくいはず。ちなみにトヨタ・カレンも、地味だがいいクルマだった。



クルマ好きなら1度は考える「車名」を「子どもの名前」に! どのクルマならイケるか真剣に考えてみた
トヨタ・カレン



●田中 茉莉乃(たなか・まりの)

トヨタ・スプリンターマリノにちなんだ女子名。クルマがいささか古いのは気になるが、名前としては「田中華蓮」同様に悪くない。



●田中 瀬里香(たなか・せりか)

ややバレバレ感があるのは気になるが、トヨタ・セリカがお好きなら、多少強引に採用してしまうのもアリだろう。



クルマ好きなら1度は考える「車名」を「子どもの名前」に! どのクルマならイケるか真剣に考えてみた
トヨタ・セリカ



●田中 世玲奈(たなか・せれな)

上記の「瀬里香」と同タイプ。日産セレナを愛してやまないならアリだ。



●田中 自由人(たなか・ふりーど)

……気持ちはわかるが、強引すぎ&キラキラすぎだろう。



●田中 慈英人(たなか・じぇいど)

上記の自由人(ふりーど)と似たキラキラ感はあるものの、こちらはギリギリOKな気もする。



クルマ好きなら1度は考える「車名」を「子どもの名前」に! どのクルマならイケるか真剣に考えてみた
ホンダ・ジェイド



●田中 未来(たなか・みらい又はみく)

男子なら読みは「みらい」で、女子ならば「みく」。トヨタMIRAIと水素社会に希望を持つ親であれば、我が子に付けてみたい名前のひとつだ。



●田中 徹(たなか・とおる)

もちろんダイハツ・トールにちなんだ名前だが、あまりに普通すぎて、付けた本人もそのうち由来を忘れてしまいそうだ。



クルマ好きなら1度は考える「車名」を「子どもの名前」に! どのクルマならイケるか真剣に考えてみた
ダイハツ・トール



●田中 風(たなか・かぜ)

「ルノー・ウインド」というオープンカーにちなんでいる。響きと字面はカッコいいが、不人気絶版車にちなむのはどうかとも感じさせる。また、我が子にミュージシャンの藤井 風さんほどの芸術的才能がなかった場合、大いに名前負けしてしまうリスクも。



●田中 兆(たなか・きざし)

……これはイイかもしれない。表向きの意味もステキであり、字面も響きも美しい。あんまり売れなかった「スズキ・キザシ」にちなんでいることがバレたら親子関係が微妙になりそうだが、まぁ真の意味は墓場までもっていくつもりで黙秘していれば大丈夫だろう。



クルマ好きなら1度は考える「車名」を「子どもの名前」に! どのクルマならイケるか真剣に考えてみた
スズキ・キザシ



ほかにもあるかもしれないが、とりあえずは以上である。

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