この記事をまとめると
■2024年12月1日に富士スピードウェイで「NISMOフェスティバル」が開催された■2万8500人のNISMOファンが富士スピードウェイを訪れた
■各種体験コーナーやコースを使ったデモランなど趣向を凝らしたコンテンツが用意された
NISMO誕生40周年の記念すべきフェスティバルとして開催
12月1日、富士スピードウェイにて毎年恒例のNISMOフェスティバルが開催された。昨年よりも多い2万8500人のNISMOファンが富士スピードウェイを訪れた。開催されて25回目、そしてNISMO誕生40周年となる記念すべきフェスティバルとなったこのイベントの様子をリポートしていく。
数々の体験コンテンツ
朝早くから多くのNISMOファンが来場していた。ファンのお目当ては、ここでしか買うことのできない限定アイテムたちだ。毎年人気の限定ミニカーにNISMOフェスティバル名物といえるガレージセールなど、年に一度だけできるお買い物は、NISMOファンにとって「待ってました!」といえるコンテンツだ。

そして、NISMOフェスティバルならではのコンテンツといえば各種体験モノ。ピットクルーからレクチャーを受けてのレーシングマシンのタイヤ交換体験や、実戦を戦ったレーシングマシンのコクピットに座ることが出来るコンテンツなど、趣向を凝らしたものが用意されていた。

また、レーシングマシンの同乗体験も実施。ファンからしてみたらたまらない時間といえる。ココでしかできない体験がNISMOフェスティバルでは目白押しなのだ。
NISMOフェスティバルお馴染みのレースも白熱!
そして往年のB110、B310サニーで争われるNISSANヒストリックカーエキシビションレースやZ-チャレンジエキシビションレースなど、NISMOフェスティバルではお馴染みの各種レースも朝から盛り上がりを見せていた。
そして、11時から行われたウォームアップ走行からは、S耐マシンなどとともに往年のNISMOのレーシングマシンも走行。それと同時に同乗走行やサーキットサファリも実施。サーキットサファリではファンサービスとして、かなりバスに接近するシーンも見られた。

コースもピットもイベント広場もNISMOに染まる
NISMO40周年の歴史を感じられるマシンが走行
ピットウォークを挟んで、イベントの終盤では「NISMO HERITAGE RUN」が行われた。グループAを戦ったリーボックスカイラインやカルソニックスカイライン、グループCを走ったR91CP、GT1規定のル・マンを戦ったGT-R LMにR390 GT1など往年のレーシングマシンが走行。

そんなNISMOの歴代レーシングマシンと走行したのが、歴代NISMOのコンプリートモデルたちだ。

ロニー選手の引退セレモニー
そして最後に行われたフィナーレでは、今シーズンでの引退を発表したロニー・クインタレリ選手のセレモニーが行われた。2008年から日産のドライバーとして活躍してきたロニー選手を迎えたのは、柳田選手、千代選手、松田選手の3名。

松田選手から花束を手渡され、その後はご家族からも花束を手渡されたロニー選手は、感極まった表情。
フィナーレが終わったあともグランドスタンドのファンからのコールは止まらなかった。ロニー選手はそれに応えるように、グランドスタンド近くまで移動。最後の最後までファンからの声援に手を振り応えていた。

まだ最終戦を残している段階ではあるが、この日の光景はロニー選手とファンの記憶に強く残るはずだ。
悪天候による鈴鹿ラウンドの延期があったため、最終戦がまだ開催されていないという事情があり、現役のSUPER GTマシンがレーシングスピードで走ることはなかったが、NISMOの歴史を濃厚に感じられる1日であった。