この記事をまとめると
■日本全国に車中泊向け施設として「RVパーク」というものが存在する■電源や水まわりが整備されておりビギナーも安心して使える
■全国に400カ所以上存在する
車中泊のオアシス「RVパーク」に潜入!
車中泊を楽しむ方にとって、快適で安心な宿泊場所は欠かせません。そんなニーズに応えるのが、一般財団法人「日本RV協会」に認定された専門施設「RVパーク」です。
初心者でも安心して利用できる充実した設備が整い、車中泊の練習の場としてもぴったりなRVパークの魅力や活用法を、実際の経験を交えながらご紹介します。
RVパークってなんぞや?
RVパークという施設をご存じでしょうか。車中泊やキャンプが好きな方なら、一度は耳にしたことがあるかもしれません。
RVパークとは、一般財団法人「日本RV協会」によって認定された施設で、車中泊をより「安心」「安全」「快適」に楽しむための宿泊インフラとして提供されています。車中泊に必要な設備が揃っているため、初心者でも安心して利用できるのが魅力です。
このRVパークには、大きくわけて3つのタイプがあります。
まず、「RVパーク」と呼ばれる施設は、協会が定める7つの条件をすべて満たしているものです。この条件には、広々とした駐車スペースの提供、24時間利用可能なトイレ、100V電源の供給、施設内またはクルマで15分以内に温泉や入浴施設があること、ゴミ処理が可能であること、チェックイン後の自由な出入り、そして複数日の連泊利用が可能であることが含まれます。

一方で、これらの条件をすべて満たしていない施設は「RVパーク ライト」や「RVパーク smart」として運営され、ロゴの色も緑ではなく青で区別されています。
実際に車中泊で旅をしていると、ゴミが溜まってしまうことがありますが、サービスエリアや道の駅などの公共のゴミ捨て場では捨てきれない量になる場合もあるため、RVパークの“ゴミ処理が可能な点”というのは旅をする上で大変助かります。

また、夜間に安心して利用できるトイレがあるかどうかは、とくに初心者やひとりで車中泊をする女性にとって非常に重要なポイントです。
ほかにも、毎晩、日帰り入浴施設を探すのは、地域によっては大変な苦労を伴います。そのため、入浴施設が併設されているRVパークは、非常に便利なので、重宝されること間違いなし。

このように、安心と快適さを兼ね備えたRVパークは、車中泊初心者にとって理想的な施設といえるでしょう。
全国に400カ所以上! RVパークの特徴とは
RVパークはビギナーにオススメ!
今回は、千葉県木更津市にある「RVパークGREEN BASE木更津店」を訪問しました。
この施設は、アクアラインを渡った木更津金田ICからクルマで約5分という好立地にあり、目の前には三井アウトレットパーク木更津があるため、常に人の気配が感じられる安心感があります。これから車中泊を始めたい方や、車中泊の練習場所を探している方にとって、この施設は非常に適した選択肢となります。

筆者自身もかつて、ホンダのヴェゼル(先代モデル)で95日間にわたる車中泊の日本1周旅を経験しましたが、旅に出る前は「車中泊だけで本当に日本1周ができるのだろうか?」という不安がありました。その不安を解消するため、近場のRVパークで車中泊の予行練習を行いました。その結果、車中泊の基本を学び、快適な寝床の整え方や必要な道具を把握することができ、安心して長期の旅に出発することができたのです。

RVパークは、こうした車中泊の練習場所としても非常に優れています。今回取材したRVパークでも、キャンピングカーを買いたての方が予行練習を兼ねて利用するケースが多いそうです。
また、インターが近いので、もし快適に寝られなかったとしても、すぐに帰宅できる点も魅力的だといえます。近隣には潮干狩りや遊園地、アウトレットなどの観光スポットも充実しており、家族でのレジャーの拠点としても活用されているそうです。

もちろん、RVパークは初心者だけでなく、車中泊経験者やベテランにとっても魅力的なスポットです。施設によっては、地元ならではの食材が購入できる直売所が併設されていたり、地域の観光情報を提供してくれることもあり、旅の途中での休憩や観光の拠点としても役立ちます。
また、RVパーク巡り自体を旅の目的にする方もいるようです。

車中泊ビギナーでも安心! ここが凄いぞRVパーク
・1枠にひとつ以上の電源を完備!
RVパークの電源RVパークでは、駐車枠ひとつに付き電源BOXがひとつ以上用意されているので、電子機器の充電はもちろん、家電などを使うこともできるので利便性がグッと上がる。ただし、施設によっては有料となる場合もあるので、利用前に確認されたし。
・水まわりが整備済み
RVパークの水まわり車中泊で困るのが水道の確保だ。道の駅などにも水道はあるが、そこで洗い物などをするのはマナー違反(OKな場所もたまに存在するが……)。しかし、RVパークであれば水道を完備しているだけでなく、24時間利用可能なお手洗い、場所によっては入浴施設も用意されているなど至れり尽くせり。ビギナーにも安心だ。
・用品の販売も!
RVパークGREEN BASE木更津店のグッズ売り場RVパークは、一見すると駐車場だけを貸し出しているようにも見えるが、ほとんどの施設はスタッフが常駐されており、事務所で施設を管理しているほか、車中泊をする際に必要なグッズなどを取り扱っている場合も珍しくない。なので、旅の途中で急遽必要になった物をその場で購入できるほか、RVパークだけのオリジナルグッズが販売されているケースも。グッズ集めのためにRVパークを巡るなんて旅もいいかもしれない。ちなみにRVパークは全国で400カ所以上あるとのこと。
・RVパークの条件とは
RV協会のロゴ日本RV協会が定めるRVパークを名乗る(解説する)ための条件は以下のように決められている。下記の条件を満たさない場合は、「RVパーク ライト」や「RVパーク smart」といった扱いになる。詳しくは「一般社団法人日本RV協会」のHPをチェックされたし。
●余裕のある駐車スペース(横4m×縦7m以上推奨)
●24時間利用可能なトイレ
●100V電源が使用可能(20A以上推奨)
●入浴施設が近隣にあること(車で15分圏内)
●ごみ処理が可能
●入退場制限が緩やか
●看板の設置(指定ロゴを日本RV協会より支給)
●複数日の滞在が可能https://www.jrva.com/activity/rvpark/