記録簿には新車時からのメンテナンス履歴が記載されている

中古車を買う際はいろいろと条件の項目があって、皆さんも自分の好みや希望にあったものであるか、チェックするはずだ。そのなかの1つが記録簿の有無。



記録簿とは、点検簿やメンテナンスノートとも呼ばれるもので、その名のとおり、新車からの点検が記録されているもの。

納車後の1000km点検から車検時の24カ月点検まで、さらには日常的なオイル交換なども書き込めたりする。



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いわばカルテのようなもので、これがあれば愛車のメンテナンス履歴が一目瞭然。消耗品の交換スパンも把握しやすくなる。中古車の場合は、今までどのようなトラブルがあったか、また日常行ってきたメンテナンスの頻度などがわかるので、素性を知る資料として重宝するものだ。



なくても問題ない書類? 「記録簿」のない中古車は買ってはいけないのか



なくても問題はないが中古車店の対応は要チェック

点検記録簿は自動車に備えつけることが道路運送車両法で決められていて、一定期間の保存が定められているが(罰則はなし)、乗用車の場合は2年間の保管が義務。そのため記録簿がないクルマも存在する。だがグローブボックスに入れっぱなしというのがほとんどなわけで、なくなるということ自体あまり考えられないことではある。



では、なぜなくなるのか? 中古車店でよく聞かれるのは、記録簿にはユーザーの住所や名前などの個人情報が明記されているので、保護するために破棄したというもの。もちろん、その業者が捨てたとは限らず、仕入れてみたら元からなかったということもあるが、きちんとしたところでは個人情報の部分だけ消したり、切り取ってそのまま保管しているところも多い。



また旧車系では、程度がバラバラだから車検や法定点検、日常メンテ程度のものが記載された記録簿はあてにはならないから要らない、というところもあったりする。



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絶対になければダメというわけでもないし、しっかりとした店であれば現物をチェックして程度を判断できるので、要らないといえば要らない。ただ、通常は積みっぱなしにして放置されてもおかしくないもの(つまり誰かが故意に下ろして破棄したのか)。

ないのはなぜかを確認したうえで、購入するようにしよう。仕入れたときになかったという理由でもよく、要は正直に話してくれるかがポイントだ。



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たとえば「ないけど、全部点検してあるので現状では問題なし」となればいいだろうし、ときどき耳にする「そんなものなくても関係ない」と言い切られる場合は要注意。店選びにもつながるポイントなので、記録簿がない場合はぜひ商談時に確認してほしい。

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