純然たる大排気量エンジンはもはや風前の灯火だ
いまや世界的にダウンサイジングターボか電動化(ハイブリッド化)に進んでおり、純然たる大排気量エンジンというのは風前の灯火となっている。実際、現在新車で購入できる国産乗用車のなかで4リッター以上の排気量を持つエンジンを搭載している車種は、レクサスのLS、LC、RC-F、GS-F、LXと、トヨタのランドクルーザーのみ。過去に大排気量車を生産していたメーカーも今では過去の話となりつつあるのだ。
しかし、なくなると聞くと乗ってみたくなるというのが人間の常。そこで今回は、まだまだ程度の良い個体を探すことができる生産終了から10年以内の4リッター超の大排気量国産車をピックアップしてみた。
1)トヨタ・クラウンマジェスタ(5代目)
日本国内でもセルシオがレクサスLSとなって以降、トヨタブランドにおけるオーナードライバーズカーの頂点に君臨していたのがクラウンマジェスタだった。
現行のクラウンにはマジェスタは存在せず、先代(6代目)のマジェスタはクラウンと大きな差異がなくなり、エンジンもハイブリッドのみとなってしまったが、そのひとつ前の5代目マジェスタは明らかにクラウンとの違いを打ち出し、搭載されるエンジンも347馬力を発生する4.6リッターV8を搭載している。
基本的には優雅に走るための大排気量エンジンではあるが、腕に覚えのあるオーナーのために、アクティブステアリング統合制御とギア比可変ステアリングを装備し、走行性能を高めた「Lパッケージ」も用意されていたのだ。
2)トヨタFJクルーザー
1960年代のFJ40系と呼ばれるランドクルーザーをモチーフに現代風にアレンジして2006年に登場したのがFJクルーザーだった。もともとは北米市場に投入するために生まれたモデルであったが、日本でも人気となり、並行輸入車が多く導入されることになった。
結局2010年からは正規販売がスタートしたFJクルーザーは、同時期のランドクルーザープラドにも搭載されていた4リッターV6エンジンを搭載。日本仕様は5速ATとの組み合わせのみだったが、海外では6速MTも用意され、レトロフューチャーな外観とは異なり、本格的なオフローダーとしての性格も持ち合わせていた。
天使の咆哮と呼ばれたV10エンジンを持つ超希少なクルマも!
3)ミツオカ・ガリューコンバーチブル
基本的に4ドアセダンがベースとなっているミツオカが手掛けるガリューだが、2007年からラインアップに加わったガリューコンバーチブルは2ドアのコンバーチブルトップを持ったモデルで搭載されるエンジンは4.6リッターV8という大排気量エンジンだった。
じつはこれ、フォード・マスタングがベースとなっているので、国産車といってしまうのには非常にグレーゾーンではあるが、メーカー的には国産メーカーのミツオカの車種ということでムリヤリラインアップに入れてみた。
つまり、日本のメーカーがアメリカの車体をベースに、イギリスの古き良き高級車風のエクステリアを架装したモデルということで、1台で3度おいしいクルマということも言えるのではないだろうか。
4)レクサスLFA
レクサスが技術の粋を集めて作り上げたスーパーカーが、2010年にリリースしたLFAだ。限定500台のほぼすべてを職人による手作業で作り上げたLFAは、500台すべてを生産するのに、およそ2年の歳月がかかったと言われている。
当然、搭載されるエンジンもスペシャルなもので、LFAのためだけに作られた1LR-GUE型と名付けられた4.8リッターV10エンジンだ。
それだけに価格も超弩級で、3750万円と国産車として最高級のプライスタグが付けられていた。現在も中古車として流通している個体もあるが、決して手ごろな価格とは言えないハズだ。

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