母体となるメーカーがレース活動から撤退してしまったのが要因!
クルマ好きであればお馴染みのワークス系チューニングメーカー。いわゆるメーカー直系のチューニングメーカーのことであり、現在ではTRDやNISMOが知られるところだろう。
しかし、なかには途中で消滅してしまったワークス系メーカーも存在している。たとえば、先日復活が発表された三菱の「ラリーアート」もそんな一旦消滅してしまったワークス系チューニングメーカーだ。
厳密に言うとラリーアートは事業が縮小されたただけで消滅はしていないものの、ラリーアートブランドで発売していたパーツやグッズ類を細々と販売する程度で目立った活動はされてこなかったというのが実際のところ。
またスズキ車でおなじみだった「スズキスポーツ」も、現在はアイアールディーと社名を変更してしまっている。そもそもスズキスポーツはもともとモンスタースポーツブランドで知られる田嶋伸博氏が立ち上げたものであり、当初はスズキの資本が入っていなかったことを知らない人もいるかもしれない。
ほかにも、ル・マン24時間レースで日本車として初の優勝を飾ったマツダ787Bを擁したマツダスピードも、現在は存在しない。マツダスピードのブランドは存続しているものの、当時のワークスとしてレース活動をしていた法人は消滅してしまっているのである。
このように、一世代を築いたワークス系メーカーが消滅してしまった理由のひとつとして、各ブランドとも母体となるメーカーがレース活動から撤退してしまったことが大きな要因だ。
ラリーアートはランサーエボリューションによるラリー活動の終了が、スズキスポーツも当時SX4で参戦予定だったWRCへの挑戦が頓挫、マツダスピードも90年代初頭の5チャネル体制による経営不振によってモータースポーツ活動が大幅に縮小されたことが大きな原因となっている。
つまり、いくらメジャーなブランドであったとしても、本体の経営がうまくいっていない状態ではなかなか本格的なモータースポーツ活動は難しいというのが事実ということになる。
とはいえ、各メーカーともそのブランド名の大切さ、影響力の大きさは把握しているようで、今回のラリーアートのように大々的な復活がなされる日がくるかもしれない。

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