レクサス初のPHEVはなにが魅力なのか?
レクサスの次世代モデルの幕開け第一弾となるのが、今秋発売予定の、2代目となる新型NXだ。カーボンニュートラル社会の実現に向けて、レクサスの電動車を普及させる1台として、レクサス初のPHEVを設定しているのも大きなニュースである。
そんなレクサスNXはプレミアム・アーバン・スポーツギアを謳う都会派コンパクトSUV として2014年にレクサスラインアップに加わり、世界90か国の地域で販売され、レクサスブランドの販売台数の約4分の1を占める売れ筋モデル。
新型NXは最新のRAV4やハリアーが用いる、定評あるGA-Kプラットフォームを採用。つまり、RAV4にPHEVモデルがあり、GA-Kプラットフォームの開発段階からNXへの展開を予定していたことから、NXのPHEV化はある意味、必然と言っていいだろう。ただし、単純にトヨタRAV4 PHVのレクサス版ではない。12V補器バッテリーの位置はデザインを優先するために位置を変更しているというし、タイヤもRAV4やハリアーに設定のない20インチのExtended MobilityTire(EMT)を履く前提で、プラットフォームや足まわりを専用設計しているのだ(先代は18インチ)。合わせて、全幅は先代より20mm拡大。スピンドルグリルの迫力を増したスタイリングはどこから見てもNXだが、一段とドシリとした、迫力あるスタンスが取られている。
パワートレインは2.5リッターNAのNX250、2.4リッターターボのNX350、おなじみの2.5リッター+モーターのNX350h、そして大注目のRAV4 PHVのシステムをベースにした2.5リッターのPHEV、NX450h+が揃う。駆動方式、AWD方式違いでは全6種類のパワートインとなる。
足まわりはフロント:マクファーソンストラット、リヤ:ダブルウイッシュボーンの形式こそ変わってはいないが、新開発のダンパーを採用。F SPORTには最新のAVS(アダプティブ・バリアブル・サスペンション)が標準装備される。
そして、PHEVの追加に加え、新型NXがこだわっているのがAWDシステム。駆動力コントロールを徹底的に磨き上げたというから、AWDがもたらすダイナミクス性能にも期待大である。
安全性と快適性ももちろんバージョンアップ!
もちろん、レクサスセーフティシステム+を採用し、先進運転支援機能も進化。OTA(無線通信)によって先進安全装備のソフトウェアアップデートの可能になるというから便利かつ先進的でうれしいではないか。また、安全、安心のための新機能も盛りだくさん。たとえばドアオープナー(ラッチ)の開閉機構を電気制御にしてスムースで滑らかな操作フィーリングをe-ラッチシステムで実現したほか、ゴルフ8でも採用された、降車時にドアを開ける際、後方からの自転車、接近車両をブラインドスポットモニターのセンサーを活用して検知、注意を促す。
それでもドアを開けようとした場合は、e-ラッチシステムと連携してドアの解放をキャンセル!! してくれる機能を世界初採用している。そのほか、デジタルキー、高度運転支援技術アドバンストパークなども用意している。大型モニターをインパネ中央に据えたデジタルコクピットと合わせ、新型NXの先進性をアピールしてくれるはずである。
レクサス自慢の車内の静粛性についても、車両各部の吸音材、遮音材の最適配置に加え、ボディの気密性を飛躍的に向上させたことで、先代の音圧レベル比約15%減を実現しているというから、レクサスらしいラグジュアリーで静かで気持ちいい走りを楽しませてくれることだろう。
レクサスNXはデザインコンシャスなコンパクトSUVとも言えるのだが、新型は全高こそ1645mmと変わらないものの、先代に対して後席のヒップポイントを下げ、ヘッドクリアランスを拡大。先代の後席は前席に対してかなり高めにセットされ、見晴らし&シアター感覚は強かったものの、乗員の体形によってはヘッドクリアランス不足が指摘されていた。
プレミアムな国産コンパクトSUV狙いのユーザーは、レクサス次世代モデル第一弾となるNXに、大いに期待していいと思える。ただし、RAV4 PHVがそうであったように、PHEV納期については覚悟!? が必要かも知れない。レクサス初のPHEVを次期愛車の候補とするなら、早く動いたほうがよさそうだ。

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