この記事をまとめると
■筆者は歴代のカローラセダンを乗り継ぐカローラマニアのジャーナリスト■そんな筆者が心惹かれた他のクルマはVWゴルフ
■その理由について述べている
最初に欲しいと思ったクルマはゴルフ1だった
先日新型フォルクスワーゲン・ゴルフ ヴァリアントを試乗する機会があった。同時に先行して日本市場でもデビューしていたハッチバックも試乗することができた。筆者の経験では、カーゴスペースの拡大により、ステーションワゴンとなると、ベースのセダンやハッチバックに比べ、運転しているとリヤの重量感が目立ってくるのだが、今回ハッチバックと乗り比べると、ヴァリアントはハッチバックより目立った重量感が伝わってこないことに驚かされた。
デジタル計器盤は先代ゴルフでも採用されていたが、さらに電子式シフトレバーも採用され、“国民車”という社名かイメージするよりも上質ムードに溢れていた。基本はディスプレイをタッチしたり、画面をスライドさせて空調などは操作するのだろうが、スイッチ類のヒューマンインターフェースがいまひとつというのが唯一気になった。
筆者は長い間カローラセダンを乗り継いでいるのだが、運転免許を取得して最初に欲しいと思ったのは、“ゴルフ1(初代)”であった。
まだ東京ドームではなく後楽園球場だったころ、その後楽園球場で“輸入中古車フェア”が開催されていた。当時大学生だった筆者は、講義が休講となって時間も出来たので、時間つぶしも兼ねてその中古車フェアの会場を訪れた。そしてそこで一目ぼれとなったのがゴルフ1であった。展示されていたのは1981年にリヤコンビランプが大型化され“ビッグテール”とも呼ばれたモデルで、ボディカラーは“モナコブルー”の3ドアであった。メタリック系ではなくソリッドカラーなのだが、いかにも欧州的でとても感じの良いボディカラーであった。
大衆車としてのシンパシーを感じている
会場にいたセールスマンによると、「モナコブルーはゴルフのなかでも人気が高く、価格も高めになっている」とのことであった。確かに、ほかのボディカラーのゴルフより値付けは高めに見えた。“バン”というイメージの音がしておよそ高級感はないが、しっかりしたドアの開閉音や、クルクルとハンドルをまわして開け閉めするサンルーフなど、当時は輸入車自体への馴染みが薄かった筆者にとっては、当時の日本車と比べて何もかもが新鮮に映った。
その後筆者は、某日系メーカー系ディーラーのセールスマンとして社会人デビューするのだが、会社に入って間もない休みの日に輸入中古車フェアを訪れると、今度はゴルフ2(2代目)に一目ぼれしてしまった。紺色のCiがとても気に入り、契約寸前まで話が進んだのだが、仕事用として取り扱い車から自家用車を購入しなければならなかったので諦めた。
ちなみに、新車ディーラーのセールスマンのなかには、仕事用として自分の扱っているクルマを所有するだけでなく、プライベート用にほかの日系モデルや輸入車も所有しているのはそれほど珍しくないことである。取材で南カリフォルニアのある日系ブランドのディーラーを訪れた時に、そこのゼネラルマネーシャー(店長)が、「このBMW7シリーズは私のクルマで最近購入した」と自慢げに紹介された。後でそこのスタッフ(セールスマン)に「みなさんは、やはり扱っているクルマに乗っているのですか?」と聞いたら、「なぜだ?」との返答の後、「仕事とプライベートは分け、自分の好きなクルマに乗るのは当たり前のことだ」との説明を受けた。
カローラが好きで乗り続けている筆者は、ゴルフに同じ大衆車としてのシンパシーのようなものを感じているのかもしれない。

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