ジャイロキャノピーはミニカーのベースとして人気!
ミニカーというと、いわゆる趣味で集めるような玩具的なものをイメージするかもしれないが、今回は実車。混同を避けるために、マイクロカーと呼ばれることもあるが、いずれにしても軽自動車や小型特殊などのようなクルマの種類のことを指している。パッと見、それとわからないような車種もあるので、あまり見かけないように思うかもしれないが、最近は流行っていることもあって、よく見るとけっこう走っていることに気がつくはずだ。
まず特徴は水色のナンバーだろう。さらに車両の規定としては下記の3つがある。

・3輪以上のもの
・総排気量が20ccを超え50cc以下のものまたは0.25kwを超え0.6kw以下のもの
・車室を備えている、もしくは輪距が0.5mを超えるもの
細かいようだが、排気量は原付きと同じで、3輪はホンダのジャイロキャノピーがあるのでとくに特殊ではなく、実際こちらはミニカーベースとして人気だ。

つまりジャイロキャノピーであれば、輪距をクリアするだけでミニカーにすることができるということになる。これもじつは簡単で、ワイドタイヤを履かせたり、ハブを交換するなどすれば完了。
もちろん、フェンダーからはみ出ると違反なので、タイヤが隠れるところまで伸ばす必要はある(やっていないクルマはけっこういるが)。
クルマと原付のいいとこ取り!
このミニカー、法律的には曖昧で、125ccのピンクナンバーのバイクが原付二種と小型自動二輪とそれぞれ呼ばれるのと同じように、まず道路交通法では自動車扱いで、道路運送車両法では原付扱いとなる。

ミニカーのメリットはこのふたつのいいとこ取りが多くて、まず自動車なので二段階右折は不要で、ヘルメットもかぶらなくてOK。法定速度も60km/hと、性能的には原付きにも関わらず、大幅に緩和されるのはメリットとして大きいだろう。また原付き扱いという点では、シートベルトを装着しなくていいし、車検や購入時の車庫証明も要らない。また税金も安い。

もちろん、デメリットもあって、高速道路や自動車専用道は走れないのは仕方がないとして、問題は免許だ。

メリットはかなり大きいが、だからといってミニカーを購入する動機としては薄いというのは正直なところある。仕事に使ったり、荷物を運ぶことが多いなど、ライフスタイルや目的に合えばミニカーを購入するというのが自然なように思える。