この記事をまとめると
■車内用の芳香剤の歴史は古く、これまでさまざまなタイプのものが登場してきた■男性ドライバーが女性をもてなすために置くことも
■実際のところ車内の芳香剤は女性ウケがいいのかどうかについて解説する
さまざまなタイプ芳香剤が登場してきた
自分ひとりで乗っている分にはあまり気づかないのですが、他人のクルマに乗った瞬間に、「うわ、臭い!」と感じることってありますよね。とくに、車内で喫煙をする人のクルマや、飲食を車内ですることが多い営業車などは、嫌なニオイがこもりやすい傾向にあります。
それは昔も今も変わらないことで、車内用の芳香剤の歴史は古く、昔はダッシュボードに設置するタイプや、灰皿に敷き詰めておくビーズタイプ、ルームミラーから吊るすタイプが主流でした。
また、昔はエアコンのついていないクルマや、ついていても真夏や真冬でなければ窓を開けて走ることが多かったこともあって、今よりも嫌なニオイがこもりにくかったのかもしれませんが、昔と今でいちばん違うのは、芳香剤に「消臭機能」が求められているということ。嫌なニオイをしっかりと消した上で、好きな香りを漂わせるというのが今の芳香剤の主流となっています。

また現在、ダッシュボードなどに設置するタイプやルームミラーに吊るすタイプもありますが、灰皿がクルマの標準装備から消えたことで、ビーズタイプはほぼ見かけなくなりました。
代わりに人気なのは、エアコンルーバーに引っ掛けるタイプの芳香剤です。さらに、メーカーの純正アクセサリーとしてアロマオイルとディフューザーが登場し、電源ソケットに差し込んで使うタイプや、メルセデス・ベンツやシトロエンといった輸入ブランドでは、グローブボックスの中に隠して設置できるタイプも出ています。

さて、ここで本題の「車内芳香剤は女性ウケがいいのかどうか?」ですが、じつは車内の芳香剤が苦手という女性は多いです。理由はいくつかありますが、1つは乗っている間に洋服や髪の毛に芳香剤の香りがうつってしまって、自分が好きなタイプの香りじゃない場合にクルマを降りたあともずっと不快な思いをすること。
女性には嗅覚中枢の細胞が男性よりも43%多く存在する
2つ目は、乗り物酔いをしやすい女性は新鮮な空気を吸いたいものなのですが、強い芳香剤でよけいに酔いやすくなってしまうことも。
3つ目は、香水にこだわりのある女性にとっては、芳香剤のような安っぽい香りが不快に感じられたり、好みがはっきりしていることので、好みではない香りの空間が苦痛になってしまうこと。というのが主な理由です。

さらに、芳香剤が苦手な女性が多いのには生物学的な理由もありました。
また女性には月経があり、その周期によって五感の刺激や体調にも変化があったりしますので、芳香剤の強すぎや、心地いいと感じる香りかどうかといった問題などで、不快に感じる女性が多いのではないかと考えます。
ただ、だからといって芳香剤をナシにすればいいのではありません。タバコの吸い殻やカビ、ホコリ、食べ物の残骸などによる嫌なニオイを放置するのは、女性からするといちばんNG。大切なのは、芳香剤を置く前にそうした嫌なニオイのもとを取り除き、しっかり「消臭」することなんです。

かなりハードルは高いですが、多くの女性の理想をお話すると、まず車内はフレッシュな自然な空気で満たされていて、ドライブの合間にちょっと男性と近づいた際などに、シャンプーやほのかな香水の香りがふわっと漂ってくる。男性の清潔感と、その人だけの香りが瞬間的に感じられる。これがベストです。
あなたのクルマは、ニオイ、大丈夫ですか? 「とりあえず芳香剤でも置いとけばいいだろう」と安易に考えていると、女性からいい印象はもたれないかもしれません。まずは消臭。次に自分らしい香りで、女性がうっとりするような車内空間を演出してくださいね。