この記事をまとめると
■コーンズは1861年、ヤナセは1915年に輸入商社としてスタートした



■コーンズはかつてはフェラーリやロールスロイスの輸入権を持っていた



■ヤナセは「ヤナセ号」を試作するなど自動車メーカーになろうとしていた時期もあった



フェラーリの輸入元として誰もが知る存在となったコーンズ

かつて日本でクルマを買うときに「工場渡し価格」が設定されていることもあった。たとえばホンダN360の1967年における価格は、狭山工場渡し31万3000円、東京店頭渡し価格31万5000円となっていた。



このように自動車メーカーから直接クルマを買える時代もあったが、現在はそうした仕組みはなくなっている。

国産メーカーであっても、自動車メーカーとは別会社である販売会社からユーザーは購入するのが当たり前になっているし、そうした販売会社では自動車メーカーと資本関係がないケースも珍しくない。



そうした傾向は輸入車になるとさらに強まる。基本的にメーカー・輸入代理店・販売店といった流れで売られることが多く、輸入代理店はメーカー自身が出資した日本法人となっていることが多い。そしてブランディングの関係で、いかにも直営のように見えても、じつは販売店は独立した企業であることが多い。



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そうした中で高級輸入車を扱う販売店として二強といえるのがコーンズとヤナセだ。



コーンズ・モータースはフェラーリ、ベントレー、ロールスロイス、ランボルギーニを、またグループ会社の株式会社C.P.S.で扱うポルシェを含めて5ブランドを正規販売店として扱っている。



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ヤナセはメルセデス、キャデラック、シボレー、BMWアウディフォルクスワーゲン、ポルシェの7ブランドの正規販売を行なっている。



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いずれもライバルとみなされるブランドを取り扱っているわけだが、どのような経緯があって、このような状況になっているのだろうか。



結論からいえば、どちらも輸入商社として始まり、自動車販売において豊富な経験を持つことで、現在のポジションを確立した企業といえる。



なにしろコーンズのルーツは1861年、江戸時代までさかのぼる。イギリス人フレデリック・コーンズが横浜に日英貿易を目的とした総合貿易商社「コーンズ・アンド・カンパニー・リミテッド」を起業したのが最初だ。



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自動車関連では、1961年にロールスロイスとベントレーの輸入権を獲得、1964年にはロールスロイス&ベントレーの日本総代理店となり、輸入を一手に引き受ける。

さらにコーンズの名前を有名にしたのが1976年、フェラーリの日本総代理店となったことだろう。その後、2008年にフェラーリが日本法人を設立するまで、日本で正規販売されるフェラーリはコーンズを介してデリバリーされていた。



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その後2013年にはランボルギーニの正規販売店、2018年にはポルシェの正規販売店ともなり、現在に至っている。



かつては自動車メーカーになろうとしたこともあったヤナセ

ヤナセも歴史は古く、その開業は1915年と大正時代だ。三井物産から独立した梁瀬長太郎が起こした梁瀬商店は当初から、自動車と鉱油類の輸入を手掛けていた。その後、1922年にはエンジンから自社開発した国産車「ヤナセ号」を試作するなど自動車メーカーになろうとしていた時期もあった。



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その後、第二次世界大戦などもあって自動車が輸入できない時期もあったが、戦後1949年にアメリカからビュイックを輸入したことで自動車輸入商社としての活動を再開。当初はキャデラックなどGM中心の輸入だったが、1954年にフォルクスワーゲンの日本販売権を獲得、同年ベンツの日本総代理権も得るなど、一気にドイツ車の輸入といえばヤナセといった風にイメージを変えていった。



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その後、1987年にはメルセデスの販売権が日本法人に移り、1992年にはフォルクスワーゲンおよびアウディの輸入販売を中止。1993年からはじまったオペルの輸入販売についても2000年には日本法人へ移行するなどヤナセは輸入販売から、販売会社へとシフトしていった。



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といった具合に、コーンズ、ヤナセの両社とも輸入販売にルーツを持っている。長い歴史で培った顧客リストは圧倒的であり、それが複数の高級輸入ブランドを併売的に扱える源となっている。



そうした伝統はユーザーメリットも大きい。具体的には整備ノウハウなどになろうが、顧客満足度としてはCORNESやYANASEのステッカーが持つブランド力も大いに貢献していると感じる。



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だからこそ、いまや正規販売店のひとつであるコーンズやヤナセをあえて選ぶというユーザーも少なくないのだろう。

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