この記事をまとめると
■車内がオシャレなクルマを紹介■リビングのような仕立てで、第二の家のように過ごせるクルマもある
■若者向けの車内に仕立てたクルマでは、音楽に特化したモデルもあった
どこでも「おうち時間」のような過ごし方ができるクルマ
コロナ禍になってから「おうち時間」というワードをいろんなところで耳にするようになりましたね。今までは忙しく外出していた人も、家でゆっくり、今までやりたくてもできなかったことをやってみる、というのが新しい楽しみにもなりました。
でも、ずっと長いこと家にこもっていると、外の景色が恋しくなってくるものですよね。
1台目は、「マイルーム感覚」という魅力を一気に広めたニッサン・キューブ。日本では若者たちが好んで乗るというブームが印象的でしたが、私が参加した欧州での日産の国際試乗会に参考車両としてキューブがラインアップしており、ドイツ人やフランス人、イタリア人のジャーナリストが初めて乗って「なんだこれは!」と衝撃を受けていたのを思い出します。
欧州ではクルマでまったり過ごすという感覚がなかったために、ソファのようなシート、バスタブのお湯にできる水の波紋のような天井、オシャレ家電のようなスイッチやインパネが、とても珍しく映ったのでしょうね。そして波紋のディテールはカップホルダーやスピーカーグリル、フロントシークレットボックスなどにもあしらわれて、ちょっとした遊び心があるのも楽しいところ。キューブの全長は4mを切るコンパクトさですが、室内はゆったりと広く、天井も高いのがリビング感覚を強めてくれていますね。
実際に3代目キューブからは欧州、北米でも販売されたことで、開発者としては旧型にはなかった和のテイストを取り入れた、「SHOJIシェード」などを採用したのがこだわりのひとつでした。
2台目は、もうすぐ5代目が登場する予定となっているホンダ・ステップワゴンの3代目で、2005年に登場したモデルです。旧型と室内の広さは変わらないのに、ボディを少しコンパクトにした低床ミニバンとして、それまでとはイメージが変わっていたステップワゴンでした。
インテリアにはリビングルーム感覚をふんだんに取り入れており、そこで乗用車初の採用となったのが「フローリングフロア」。
表面は耐摩耗性に優れている硬質クリア層のコーティングが施されていて、子供が飲み物などをこぼしてもサッと拭き取れるのが便利。滑って怪我をすることのないよう、滑りにくい工夫も施されていました。今でもステップワゴンでは、別売りのフローリングキットが販売されているくらい代名詞的な仕様となっていますよね。
ユニークなクルマにはユニークなインテリアがお似合い!
3台目は、2050年にカーボンニュートラルを実現するチャレンジをスタートしたマツダが、その第一歩として登場させたコンパクトSUVのMX-30です。EVとハイブリッドがあり、パワートレインだけでなくインテリアにもサスティナブルな考えがいろいろと採用されているのがポイント。
たとえば、ドアトリムにはペットボトルのリサイクル原料を使い、ファブリックシートにはリサイクル糸を約20%使用。近ごろはファッション業界でもエコレザーがトレンドですが、MX-30でも生産プロセスで有機溶剤を使わない人工皮革、プレミアムビンテージレザレットで上質なレザーシートに仕上げられています。
いちばん目を惹くのは、2020年で創業100周年を迎えたマツダが創業時にコルクを作っていたことから、ヘリテージコルクと呼ばれる素材を使ったセンターコンソール。見ても触ってもホッと癒される、リビングのようなインテリアとなっています。
また、大きな特徴は、前後のドアが中央から左右に両開きとなる「フリースタイルドア」。
4台目は、軽自動車で初めて電動パワーシートが採用されたほど、とにかく贅沢なシートにこだわって作られたダイハツ・ムーヴコンテ。それまでは軽自動車というと、コストが厳しい関係でシートにはあまりコストがかけられず、普通車と比べるとリラックスできるシートがほとんど存在しない状況でした。
それをムーヴコンテは、ドーンと分厚いクッションのソファのようなシートとして、それまでよりもシートにお金をかけているのが開発者のこだわり。名前も「プレミアムソファシート」というのです。とくに後席のドアを開けて横から見てみると、シートクッションの厚みがよくわかると思います。もちろん、室内でリビング感覚でくつろいでもらうために、シートアレンジもまったり系。
フロントのヘッドレストを外して背もたれを倒すだけで、リヤシートの座面とつながり、ゆったり足を伸ばしてリラックスできるソファになるのがいいですよね。
5台目は、リビング感が強いコンパクトカーとして、当時はキューブと人気を二分していたトヨタbB。ゆるゆる癒し系のキューブに対して、bBはワルワル・クール系を打ち出して、とくに男性ユーザーからの支持を受けていたのでした。
インテリアは、キャッチフレーズが「トヨタのミュージックプレーヤー」だっただけあって、オーディオとイルミネーションの大胆な連携プレイが遊び心を刺激。センタークラスターのド真ん中に配したウーハーをはじめ、コンパクトクラスでは異例の11スピーカー、アームレストにそれらのコントローラーを置くなど、DJ気分が楽しめるようになっています。
室内空間も天井が高くてゆとりがあるので、好きな音楽を思いっきり楽しみたい人にピッタリな1台となっています。
ということで、春眠暁を覚えずと言いますように、家でもどこでもゆったりまったりしたくなる季節。リビングルームみたいなクルマで、ぜひ素敵な「くるま時間」を過ごしてみてはいかがでしょうか。

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