この記事をまとめると
■ラリーカーの屋根にあるダクトの機能を解説



■エアコンがない競技車ならではの装備だった



■市販のスポーツカーや軽トラックにも採用されていた例がある



ラリーという特殊な環境で走るからこそ考えられたシステムだった

ひと昔前のハイパフォーマンスターボモデルのボンネットに設けられていたエアインテーク。それに似たものがラリーカーのルーフに付いているのを見たことがある人もいるのではないだろうか?



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あれはいったいどこに風を取り入れるために設けられているのかというと、じつはそのまま車内へとつながっているのである。



もともと競技車両として作られているラリーカーだけに、エアコンは当然ながら備わっておらず、激しい走りで横転と紙一重の競技では、窓を開けての走行も基本的にはNGとなる。



サンルーフなワケでもないのになぜ? ラリー車の屋根にある「謎の穴」の正体とは



そのため、走行風を取り入れることを目的にルーフにエアインテークが設けられているというわけなのだが、これは荒れた路面を走るラリーカーという性格も考慮されているようだ。もし、エアインテークが路面に近い場所にあると砂ぼこりなどがダイレクトに車内に導かれてしまう可能性が高いため、比較的フレッシュな空気を取り入れることができるルーフ部分にインテークが備わっているというワケなのである。



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ちなみにルーフにエアインテークが備わっているのは、なにも競技車両だけではなく、過去にはインプレッサ(初代・2代目)の市販車モデルにも「ルーフベンチレーター」として装備されていたことがある。



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このように標準で備わっている場合は問題ないが、あとから装着しようとするとルーフをカットする必要があるため、「修復歴アリ」と判断される可能性もあるので注意が必要。見ためだけを求めるのであれば、ルーフはカットせず、両面テープなどでダミーのダクトを貼り付けるという方法も検討したほうがいいだろう。



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なお、ルーフ部分ではないものの、トヨタ ミニエースやマツダ ポーターキャブといったキャブオーバータイプの車両には、フロントグリルに位置する場所に同様の換気用ベンチレーターが設けられていた。



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これはエンジンがフロントに備わっていないキャブオーバータイプだからこそできるレイアウトであり、窓を開けるよりもダイレクトに走行風を取り入れることができるというメリットがあったのだ。

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