この記事をまとめると
■よく聞く「クロスオーバー」とは、異なる要素が混じり合ったものという意味を持つ



■4WD風の見た目も多いが、今回は本気で4WDを楽しめるモデルをピックアップ



■オフロード専用モードも備えているのでレジャーや降雪地帯では大活躍するだろう



4WD風じゃなくガチの4WDを楽しめるクロスオーバーとは

近年、SUVと同じぐらい目にするようになったジャンルにクロスオーバーがある。



そもそもクロスオーバーとは、異なる要素が混じり合ったものという意味。

音楽業界では昔から使われていた。ちなみに音楽で言えばフュージョンも「融合」という意味であり近いジャンルだ。自動車の世界ではSUV人気が高まるなかで、ヘビーデューティなそれと区別する意味で、ハッチバックやワゴンなどに近いジャンルがこう呼ばれている。



その中には既存の車体を流用したクロスオーバーもある。一見すると「なんちゃって」に思えるかもしれない。しかし、なかにはSUV顔負けのオフロード性能を備えた、人間で言えば細マッチョ的なモデルもいくつかある。スバルのXVとレガシィアウトバックはその代表格だろう。



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今年50周年を迎えるスバル4WDのルーツは、当時のレオーネエステートバンをベースに車高を上げ、水平対向エンジンの後方にあるトランスミッションからプロペラシャフトを伸ばして4WDとしたもので、東北電力からの要望に応じて生まれたという。なので悪路走破性は当初から折り紙つきだ。



見た目は「なんちゃって」でも中身は「本格派」って最高! 悪路ドンと来いな「細マッチョ」的クロスオーバーSUV4選



XVとアウトバックもその伝統を受け継いでおり、ともに最低地上高は200mm以上とヘビーデューティSUVに匹敵。オフロードの走破性を高めるXモードも装備しており、実際に雪道などで乗ると、見た目からは想像できない走破性にいつも驚かされる。



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日産ノートのオーテック・クロスオーバーも、4WD限定で挙げておきたい。

モーターのみで走るe-POWERはきめ細かい駆動制御が行えるうえに、4WDはリヤモーターのポテンシャルをアップ。滑りやすい道でのコントロール性が向上した。



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ブレーキに頼らず減速できるe-Pedalも滑りやすい路面では味方になる。加えて、ボディもちゃんと車高を25mmリフトアップしてある。同クラスのSUVキックスより設計が新しくプラットフォームが上級であるところも評価したい。



外国車では今年、メルセデス・ベンツCクラスのラインアップに加わったオールテレイン。ステーションワゴンをベースとしたクロスオーバーで、車高を約40mm上げ、前後駆動配分45:55固定の4マチックがスタンダードになる。



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特筆すべきはドライブモードで、上限110km/hのオフロード、45km/hのオフロード+がある。自分が試したのはオフロードだけだが、砂利道でも駆動配分やトラクションコントロールなどを絶妙に調節するなど、きめ細かい制御に感心した。



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個人的にはアウトバックで文句なしだが、いつの時代もメルセデスでなければというユーザーはいるわけで、そういう人には最良のクロスオーバーになりそうだ。

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