この記事をまとめると
■ダイハツ・シャレードの派生車種「シャレードソシアル」について解説



■ハッチバックだったモデルをセダン化しているのが特徴



■シャレードにはデトマソというホットモデルがあったがソシアルでは販売されなかった



マイナーな存在だが重要な役割を担っていた

ダイハツといえば現在唯一の軽オープン2シーターのコペンや根強い人気のタント、先日新型となったばかりのムーヴキャンバスなど、軽自動車のイメージが強いメーカーだ。



というのも2016年にダイハツはトヨタの完全子会社となっており、トヨタグループ内で軽自動車をメインとした小型車両を担う立場となったことが大きく影響している。



それ以前のダイハツにおいては、主力は軽自動車でありながらコンパクトなサイズの普通車も複数ラインアップしており、軽自動車からのクラスアップユーザーの受け皿を作っていた。



そんな当時のダイハツが普通車のラインアップの1台として設定していた、コンパクトハッチバックである「シャレード」を覚えている人も多いのではないだろうか。2代目モデルではリッターカーとしては初のディーゼルモデルをラインアップしたり、ホットモデルとして「デトマソ ターボ」を設定したりと、個性的なモデルである。



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しかし、そんなシャレードの3代目及び4代目モデルの派生車として存在していた「シャレードソシアル」はかなりマイナーな存在となっているのではないだろうか。



マニアでも姿が浮かばないマイナー車っぷり! それでも2代に渡り販売された「シャレードソシアル」って何もの?



このシャレードソシアルとは、ハッチバックのシャレードをベースに独立したトランクを備え、4ドアセダンとしたもので、315ミリ伸ばされた全長はリヤのトランク部分に充てられている。



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ベースとなったシャレードは基本的にリッターカーとなっているが、ソシアルは登場時から1.3リッターエンジンのみのラインアップとなっており、1リッターエンジンを搭載した仕様は用意されていなかった。そのため、シャレードよりは若干上級車種というキャラクターも担っていたようだ。



ソシアルのデトマソ仕様もモーターショーに出展!

ダイハツのコンパクトな4ドアセダンとしては1988年まで販売がなされていたシャルマンが存在していたが、これは旧型カローラのプラットホームをベースとしたものであったため、前輪駆動レイアウトでコンパクトでありながら広い室内を持つソシアルは一定の需要があったようである。



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その結果、シャレードが4代目にフルモデルチェンジを果たしたのち、およそ1年遅れでシャレードソシアルもフルモデルチェンジを実施。シャレードがリッターカーから1.3リッターモデルへと拡大されたことで、ソシアルは1.3リッターから1.5リッターへとさらに排気量が拡大されている。



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なお、4代目シャレードにはホットモデルとして1.6リッターエンジンを搭載する「デトマソ」が設定されており、ソシアルにも1995年の東京モーターショーにおいて同様のデトマソ仕様が参考出品されている。



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このモデルはハッチバックモデルと同様に1.6リッターエンジンを搭載し、レカロシートやナルディのステアリング、専用のエアロパーツに赤黒ツートンのボディカラーを纏っていたが、残念ながら市販化にはつながらず、ソシアルにホットモデルが追加されることはなかった。

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