三菱の軽スーパーハイトワゴン「デリカミニ」は、2023-2024日本カー・オブ・ザ・イヤーにおいて内外装が優れたデザインの車に与えられる「デザイン・カー・オブ・ザ・イヤー」を受賞するなど、個性的なデザインが印象的な1台です。



そんなデリカミニの特徴と、グレード構成や新車の販売価格、中古車の相場などについて詳しくご紹介します。





  • 三菱「デリカミニ」は、個性的な外観と高い走破性により人気の高いモデル
  • 三菱「デリカミニ」は、2グレードをベースに、各上位グレードが設定されている
  • 三菱「デリカミニ」は、中古車市場では高年式の車が多く、価格は高め

三菱「デリカミニ」の特徴3つ

デリカミニは、三菱を象徴するモデルのひとつでミニバンとSUVを融合させた「デリカD:5」の名を冠したモデルです。



「eKクロススペース」の後継モデルであり、三菱と日産の合弁会NMKVのマネジメントのもと、三菱が生産を行っています。



特徴1:個性際立つエクステリア

デリカミニの最大の特徴は、個性的で迫力のあるエクステリアデザインといえます。



デリカD:5を彷彿とさせるタフギア感あふれるフロントデザイン、ペットのような愛嬌や親しみやすさを感じさせる半円形のフロントポジションランプが、一目見たら忘れられない存在感を演出。



ルーフレールやシルバーアクセントをあしらった前後バンパー、ブラックのサイドシルガーニッシュなどを装着し、SUVらしさも満載です。



ボディカラーの選択肢も豊富であり、モノトーン6色、2トーン6色の計12色から選択可能です。



特徴2:未舗装路でも、安定した走行が可能

デリカの名を冠するだけあり、悪路走破性にも配慮しているのはデリカミニの魅力のひとつです。



SUVタイプのモデルではなく、軽スーパーハイトワゴンであるため、最低地上高は155~160mmとそれほど高くありません。ただし4WD車では165/60R15サイズの大径タイヤを採用。さらに専用チューニングのショックアブソーバーを組み合わせて、砂利道などのラフロードでもしなやかで安定した走りを実現しています。



さらに、雪道やぬかるみなどの滑りやすい路面でスタックした際に脱出瀬能を高める「グリップコントロール」、急な下り坂で機能をONにすると自動でブレーキを制御し、車速を4~20km/hの範囲でコントロールする「ヒルディセントコントロール」を、全車に標準装備しています。



特徴3:広い室内と、シートアレンジの豊富さ

デリカミニは最大320mmのロングライドが可能であり、前席を一番後ろまで下げた状態での後席の乗員は足を伸ばして座れます。



荷室は4人が乗車しているときでも十分な広さを確保していることに加え、後席は左右分割してスライドや格納ができるため、荷物に合わせて室内空間をフレキシブルにアレンジすることが可能です。



後席を倒し、さらに助手席をフラットにすると、長尺物も積み込めます。



また、PVC(塩化ビニール)使用の後席シートバックの設定があるためキャンプなどで濡れたり汚れたりしたギアも積み込みやすく、シートにも汚れがふき取りやすい撥水シート生地を使用しています。



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三菱「デリカミニ」のグレードを比較

デリカミニのグレードは「G」「T」と、上位グレードとしてそれぞれに「Premium」の設定があります。



すべてのグレードに2WDと4WDの設定があり、組み合わされるトランスミッションはCVTで共通です。



ベースグレード「G」/「T」

「G」はNAエンジン、「T」はターボエンジンを搭載するグレードで、エンジン以外の装備は共通のベースグレードです。



助手席側スライドドアのパワースライド機能や運転席・助手席のシートヒーター、キーレスオペレーションシステム&エンジンスイッチ、運転支援機能「e-Assist」が標準装備であり、軽スーパーハイトワゴンととしての一般的は機能はそろっています。



利便性・機能性を高めた「G Premium」/「T Premium」

「G」「T」それぞれの上位グレードにあたるモデルで、運転を楽にしてくれる機能や快適装備を多く搭載しています。



高速道路でステアリング操作とペダル操作をシステムが支援してドライバーの負荷を大幅に減ら高速道路 同一車線運転支援機能「マイパイロット」が標準装備になるのは「Premium」のみで、「G」「T」ではオプションの選定もありません。



そのほか、電子パーキングブレーキ&ブレーキオートホールド機能や車内の温度差を和らげるリヤサーキュレーター(プラズマクラスター付)が追加され、運転席側のスライドドアにパワースライド機能が備わります。



三菱「デリカミニ」の新車・中古車の値段

三菱「デリカミニ」の新車と中古車の価格を見てみましょう。



三菱「デリカミニ」新車の値段

デリカミニの、新車のグレードごとの販売価格は以下のとおりです。



G 2WD:180万4,000円



G 4WD:201万5,200円



T 2WD:188万1,000円



T 4WD:209万2,200円



G Premium 2WD:198万5,500円



G Premium 4WD:214万9,400円



T Premium 2WD:207万4,600円



T Premium 4WD:223万8,500円



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※2024年5月30日の金額



三菱「デリカミニ」中古車の値段

デリカミニは2023年に登場したモデルであり、現在中古車市場に流通しているものは高年式で、ほとんどが低走行距離の状態が良い傾向があり、相場は高いといえます。



2023年式(初年度登録)の相場:190~220万円程度



2024年式(初年度登録)の相場:190~230万円程度



※2024年5月30日の相場



三菱「デリカミニ」は小型でパワフルな車

デリカミニは最も安いグレードでも180万円を超える車両本体価格であり、軽自動車としては高額なモデルといえます。



しかし、ほかの軽スーパーハイトワゴンにはないワイルドさやタフさのあるエクステリアデザイン、大径タイヤや専用のショックアブソーバーの採用による走破性など、魅力もたくさんある1台です。



SUV×ミニバンのデリカD:5にあこがれていても大きすぎる、と感じていた方にとって、魅力的な選択肢といえるのではないでしょうか。



※この記事は、2024年6月時点の情報で制作しています

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