旭化成は、子会社の旭化成メディカルを通じ、米国のバイオプロセス(バイオ医薬品の原薬製造工程)装置会社テクニクロム(イリノイ州)を取得することを決議した。

旭化成メディカルは、バイオプロセス事業の一環として、有害なウイルスを除去する中空糸型ウイルス除去フィルター「プラノバ」を製造・販売している。

テクニクロムは、バイオ医療薬品製造プロセスの装置、システム、サービスを展開しており、これまでも旭化成メディカルとプラノバ用装置の開発などで業務関係にあった。旭化成は、自社の膜技術を生かしたバイオプロセス用分離剤と、膜の性能を最大限発揮させるテクニクロムの装置技術との相乗効果、およびバイオ新薬研究開発の中心である米国に拠点を持つことによる事業展開の拡大を狙う。

取得価額は非公表。取得予定日は2009年3月1日。

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