エムスリーは14日、パソナグループ傘下で企業向けに福利厚生サービスを提供するベネフィット・ワンにTOB(株式公開買い付け)を行い、子会社化すると発表した。株式の取得割合は最大55%。
ベネフィット・ワン株の買付価格は1株につき1600円で、TOB公表前日の終値1163円に37.58%のプレミアムを加えた。買付予定数は8730万7300株。下限は所有割合51.16%にあたる8121万400株。買付期間は11月15日~12月13日の20営業日。決済の開始日は12月20日。公開買付代理人はSMBC日興証券。
ベネフィット・ワンはTOBに賛同しているが、TOBへの応募については株主の判断に委ねることを決めた。
ベネフィット・ワンはパソナグループの社内ベンチャー第1号の「ビジネス・コープ」として1996年に設立し、企業従業員向けに各種の福利厚生サービスを提供する事業を主力とする。2004年にジャスダック市場に上場。東証2部を経て2018年に東証1部に上場した(2022年4月に東証プライム市場に移行)。