岡谷鋼機は、特殊鋼メーカーで旧日立金属のプロテリアル(東京都江東区)から配管機器事業を取得することを決めた。プロテリアルが培ってきた技術とブランドを取り込み、市場ニーズに対応した製品の開発を進める。

取得するのは、鋳物・ステンレス継手、各種バルブ、チルドタワーなどの製造・販売事業と、半導体製造装置向け精密流体制御装置などの製造・販売事業。取得価額は非公表。取得予定は2024年7~8月。

プロテリアルは前身の戸畑鋳物が1910年、初の国産マレブル継手の生産を開始。翌年には、「ひょうたん印」として商標登録。2022年11月、米投資ファンド・ベインキャピタルなどで構成する日米ファンド連合BCJ-52(東京都千代田区)によるTOB(株式公開買い付け)が成立。

2023年1月、日立製作所からの自己株式取得により親会社がBCJ-52に移動し、社名を日立金属から改称した。