ホシザキはシンガポールの東南アジア統括会社を通じて、業務用厨房向けフードサービス機器の輸入販売を手がけるフィリピン最大手のTECHNOLUX EQUIPMENT AND SUPPLY CORPORATION(TLX、マカティー市。売上高41億7000万円、営業利益6億7500万円、純資産9億8400万円)など2社を子会社化することを決めた。

成長市場であるフィリピンと東南アジアでの商圏拡大につなげる狙い。取得価額は合計で約113億8400万円。

子会社化するのはTLXのほか、同社の兄弟会社であるHKR EQUIPMENT CORPORATION(HKR、同。売上高21億7000万円、営業利益3億8300万円、純資産5億6200万円)。TLXの全株式を約78億700万円、HKRの株式80%を約35億7700万円で取得する。2024年5月をめどに取得完了を見込む。

TLXは1975年、HKRは1993年に設立。両社は業務用厨房で使われる調理機器、冷蔵機器などのフードサービス機器に関し、海外有力メーカーの製品を幅広く取り扱い、フィリピン国内のホテル、外食チェーンを主要顧客とする。

ホシザキは業務用厨房機器の大手で、世界トップクラスの製氷機をはじめ、冷凍冷蔵庫、食器洗浄機、ドリンクサービス機器などを主力とする。TLX、HKRの両社を傘下に収めることで、フィリピンでの自社製品の拡販にとどまらず、新たな販路の獲得など東南アジア地域での事業拡大を目指す。