ワタミ<7522>、米国発サンドイッチチェーン「Subway」を国内で展開する日本サブウェイを子会社化

ワタミは、米国発の世界的なサンドイッチチェーン「Subway(サブウェイ)」の日本法人である日本サブウェイ(東京都品川区。売上高5億3600万円、営業利益3000万円、純資産4億1600万円)の全持ち分を取得し、25日付で子会社化した。

取得価額は非公表。併せて同日付で米国以外での事業を統括するオランダのサブウェイ・インターナショナル(アムステルダム)と日本で「サブウェイ」を独占的に展開できるマスターフランチャイズ契約を結んだ。ワタミは居酒屋などの外食事業と宅食事業を経営の両輪とするが、新たにファストフード事業に乗り出し、収益基盤の強化につなげる。

サブウェイは現在、国内に178店(2024年9月末時点)。今後、商業施設への出店拡大などを進め、将来的に3000店以上を目指す。ワタミは2000年代初めに農業事業に参入。ワタミファーム(千葉県山武市)を通じて、全国7カ所で農場・牧場を経営する。ワタミファームの有機野菜を使った商品開発などでの相乗効果も見込む。

サブウェイは世界100以上の国・地域で約3万7000店舗を展開するサンドイッチチェーンで、客の注文に合わせてサンドイッチを作るのが特徴。

日本展開は1991年からで、サントリーホールディングスが日本サブウェイを設立し、チェーン展開を始めた。最盛期は400店舗を超えていた。2016年に契約終了に伴い、サントリーHDが日本サブウェイの持ち分をサブウェイ・インターナショナルに売却し、日本事業を直接運営する形となっていた。

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