東京海上ホールディングスは19日、建設コンサルティングのID&EホールディングスにTOB(株式公開買い付け)を実施し、子会社化すると発表した。買付代金は約978億円。
ID&EはTOBに賛同し、株主に応募を推奨することを決めた。TOBが成立すればID&Eの東証プライム市場への上場は廃止となる見通し。
買付価格は1株あたり6500円で、公表前営業日の終値3875円に対して67.74%のプレミアムを加えた。買付予定数は1504万7676株で、下限は所有割合66.18%にあたる998万8600株。買付期間は11月20日~2025年1月15日の35営業日。決済の開始日は2025年1月22日。公開買付代理人は三菱UFJモルガン・スタンレー証券(復代理人はauカブコム証券)。
ID&Eの前身企業は1946年に設立し、1947年に日本工営に社名変更した。1963年に東証2部に上場し、1978年に東証1部に昇格(2022年4月に東証プライム市場に移行)。2023年に持ち株会社制への移行に伴い日本工営は上場廃止となり、新たに設立したID&Eが東証プライム市場に上場した。