フリービットはギガプライズの株式60.89%を所有しており、残る株式をTOB(株式公開買い付け)を通じて取得する。ギガプラスが主力とする集合住宅向けネット接続サービスをめぐっては競合他社との価格競争や新規参入事業者の出現で事業環境が厳しさを増しており、グループ全体での企業価値の最大化を目指すには親子上場の解消が必要と判断した。

買付代金は140億8500万円。

TOB主体となるのはフリービットが設立した買収目的会社のLERZ(東京都渋谷)。ギガプライズ株の買付価格は1株につき2500円で、TOB公表前日の終値1690円に47.93%のプレミアムを加えた。買付予定数は563万4035株。下限は所有割合5.78%にあたる83万2000株に設定。買付期間は2月3日~3月18日の30営業日。決済の開始日は3月26日。公開買付代理人は大和証券。

ギガプライズはTOBに賛同し、株式に応募を推奨することを決めた。TOBが成立すれば、同社の名証ネクスト市場への上場は廃止となる。

ギガプライズは1997年に設立し、システム開発、集合住宅向けインターネット定額常時接続サービスを始めた。2006年に名証セントレックス(現名証ネクスト市場)に上場。

2009年にフリービットが同社の親会社となっていた。

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