商船三井は化学品を中心とするケミカル物流を今後成長が見込める事業領域として位置付けており、その一環。子会社化するLBCタンク・ターミナルズ・グループ・ホールディング(LBC、ロッテルダム)は化学産業の集積地である欧州(アントワープ、ロッテルダム)と米国湾岸地域(ヒューストン、フリーポート、バトンルージュ)で7つのタンクターミナルを運営し、化学品の取り扱いで世界トップクラス。
商船三井は2019年にデンマークのノルディックタンカーズ、2024年にシンガポールのフェアフィールドケミカルキャリアーズを傘下に収め、ケミカルタンカーの船隊規模は世界最大級に拡大。今回、タンクターミナルでの陸上保管機能を獲得することで、タンクコンテナを利用した小口輸送を含めて顧客の多様な化学品の輸送ニーズにこたえる体制が整うという。取得価額は約2605億円。取得予定は2025年6月。LBCの全持ち分を取得する。