ゴルフダイジェスト・オンラインは先行きの事業環境として、少子高齢化に伴うゴルフプレー人口の減少、物価高によるコスト上昇や労働需給のタイト化を想定する中、海外事業で営業損失の拡大が響き、上場維持基準に抵触。海外事業の立て直しや長期的な成長に向けた方策を模索した結果、エクイティ投資ファンドのインテグラルと組んでMBO(経営陣による買収)を実施することを決めた。
インテグラルが設立したSPC(特別目的会社)のTGTホールディングス(東京都千代田区)がTOB (株式公開買い付け)を実施する。ゴルフダイジェスト・オンラインはTOBに賛同を表明し、株主に応募を推奨している。
買付代金は最大42億7200万円。買付価格は1株あたり430円で、公表前営業日の終値336円に27.98%のプレミアムを加えた。買付予定数は993万5407株で、下限は所有割合19.69%にあたる359万9800株。
買付期間は2025年5月16日から7月3日までの35営業日。決済の開始日は7月10日。公開買付代理人は野村証券。
筆頭株主の石坂信也社長(所有割合17.73%)、第2位株主のゴルフダイジェスト社(同9.57%)、第3位株主のモーターマガジン社(同8.75%)、木村玄一取締役(同6.29%)、木村正浩氏(同4.38%)の5者(合計46.73%)はTOBに応募せず、引き続き株主として残る。石坂社長と木村取締役は引き続き経営に当たる。