「PGM」「アコーディア」を傘下に持つ平和 M&Aなどの動きが活発化

PGMとアコーディアを傘下に持つ平和<6412>の動きが活発化している。

同社は2025年1月31日に、アコーディア・ゴルフ(東京都品川区)を傘下に収めたあと、3日後の2025年2月3日に、アコーディアが浜田ゴルフリンクス(島根県浜田市)のゴルフ場事業を売却。

さらにその半月ほど後の2月19日には、パシフィックゴルフマネージメント(PGM、東京都台東区)が、竜王ゴルフコース(滋賀県竜王町)の運営会社であるザ・ホテリエ・グループ竜王(東京都千代田区)を子会社化すると発表した。

また2月3日には、2025年2月28日、3月1日の両日に沖縄県で開催するチャリティゴルフの名称をそれまでの「HEIWA・PGMチャリティゴルフ」から「PGM×ACCORDIA チャリティゴルフ」へ変更することを決めている。

平和はアコーディアとPGMとの連携を強化し、管理費や仕入コストの削減、システムの統合、顧客サービス向上のための予約サイトやポイントプログラムの共通化などを計画している。

またアコーディアとPGMの両社は、積極的な買収によってゴルフ場事業を拡大してきた経緯があり、今後もこの路線に沿って、M&Aを推進することが予想される。

次は何に手を付けるのだろうか。

運営は西武・プリンスホテルズワールドワイド

PGMが、買収する竜王ゴルフコースは、高速道路のインターチェンジから3キロメートルほどの場所にある立地の良い丘陵コースで、67個のバンカーや自然の滝や池を残した変化に富んだコースが特徴という。

2025年3月6日にPGMが保有する149カ所目のゴルフ場(アコーディアは172カ保有)になる予定だが、運営委託契約を結んでいる西武・プリンスホテルズワールドワイドが引き続き運営に当たるため、PGMのポイントやカード、アプリ、平和発行の株主優待券などは使用できない。

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ポイントプログラムの共通化などはこれから

チャリティゴルフは、アコーディアの傘下入りで、平和が世界最大のゴルフ場保有グループとなった節目の大会と位置付け、名称を変更した。

著名人ゲストや48人のプロゴルファーが参加し、ハイグレードなゴルフ場ブランドである「GRAND PGM」のPGMゴルフリゾート沖縄(沖縄県恩納村)で開催。ギャラリー入場料収入の一部や出場選手の協力によるチャリティグッズ販売による収益金は沖縄県、恩納村のほか、能登半島地震義援金として石川県に寄付する。

アコーディアは2025年2月4日に三島カントリークラブ(静岡県三島市)、同2月5日に関東国際カントリークラブ(栃木県茂木町)、同2月6日に秩父国際カントリークラブ(埼玉県秩父市)の、それぞれのクラブハウスの改装工事の完了を発表しているが、ポイントプログラムの共通化などについてはまだ公表していない。

文:M&A Online記者 松本亮一

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