
STPR所属クリエイター「そうま」が、2025年3月から4月にかけて全3都市9公演にわたる初のワンマンライブツアー「そうま – Soma 1stLIVE TOUR 『Flash Back』」を開催し、全公演を完走。ライブレポートが到着しました。
そうまは、歌やシチュエーションボイスを中心に、各種動画配信サイトで活動を開始し、声優としても活躍の場を広げてきたクリエイター。現在はシンガーソングライターとして、自身の言葉と音楽で表現する活動に注力しています。
2016年より活動を開始し、YouTube公式チャンネル登録者数は56.3万人、SNS総フォロワー数は131万人にのぼります(2025年4月現在)。2025年3月から4月にかけては、全曲オリジナル曲で構成された1stアルバム『Flash Back』を携え、東名阪3都市を巡る自身初のワンマンライブツアーを開催。自らの言葉と音楽で届ける楽曲を通して、新たなステージへと歩みを進めています。
そうま – Soma 1stLIVE TOUR『Flash Back』ライブレポート
歌、シチュエーションボイスを中心に、各種動画配信サイトで活動するクリエイターで、声優としても活動の場を広げてきたそうま。現在は自身の言葉と音楽で表現する活動に注力している。そんな彼が、2025年3月から4月にかけて全3都市合計9公演に及ぶ初のワンマンライブツアー「そうま – Soma 1stLIVE TOUR 『Flash Back』」を開催。3月19日リリースの全曲オリジナル曲で構成された1stアルバム『Flash Back』を軸に、歌で音楽で言葉で自らを表現していく覚悟を伝えきった約2時間半は、実に濃密で衝撃的ですらあった。ここでは、4月3日に東京・Zepp Hanedaにて行われた夜公演の模様をお伝えする。

DJの音出しをきっかけに「ブチ上がるぜ!」と気勢を上げてステージに現れた「そうま」。淀みなくたたみかけるラップで彼自身の半生を赤裸々に綴る、アルバム『Flash Back』のリードトラック「Flash Back」による幕開けはあまりにも鮮烈だ。金色の短髪にダークトーンな衣装という飾らない姿で、人生をさまざまに彩ってきた喜びも苦悩も自分の弱さもすべてさらけ出して、「支えてくれたおまえらのために俺が居場所になる」「俺が幸せにする」と誓った「そうま」。


続く「Leben」は、ドイツ語で“人生”を意味する言葉を冠するナンバー。澄んだ歌声は伸びやかで、ファルセットも美しい。そうまのイメージカラーである黄色を灯したペンライトを手にしたリスナーを真っすぐ見つめながら<この手だけは離さない>と手を差し伸べる姿にも、胸が熱くなる。

ポップでキャッチーな「Take2」では、リスナーのクラップやコールを全身で浴びて、「いいね!」と笑顔に。その後のMCでは「おまえの彼氏そうまです!……どこかで一度言ってみたかったんだよね(笑)」とおどけたりして、そんな明るく楽しいムードもそうまならではのものだ。
「次は俺の「歌ってみた」で大人気の曲」と前置きした「フライデーナイト」では、艶っぽいビブラートやファルセット、ラストのアカペラでも魅せたかと思うと、「FUCKIN FRUSTRATION」では荒ぶる歌、パワフルなロングトーンで圧倒し、コール&レスポンスの中で「一体感ハンパねぇ!」と高まるそうま。続く「さよならミッドナイト」は、「FUCKIN FRUSTRATION」と同じく“もじゃニキ”こと大柴広己が作詞・作曲を手掛けたバラード。宣言通りの気持ち増し増しな歌声が、大切な存在を失った主人公の切なさを痛感させる。

「偽善」や「レイニー・ダンス」など、アルバム『Flash Back』から自身と向き合い続ける楽曲が続き、ムーディーな「マジックフラワー」では軽快なフィンガースナップを鳴らしながら歌い、ジャケットを脱ぎさらにギアを挙げた「疾風」ではそうまの力強い歌声に触発されてリスナーもたくましく拳を突き上げながら全力コール。

Knight A – 騎士A -の「Tokyo Lovers Night」「One night Love」をセルフカバーした後は、師匠であり相棒である“もじゃニキ”こと大柴広己氏がゲスト出演。「Tell me lies」「ツナイデユク」など、アイコンタクトしながらアコースティックギターでセッションを披露し、二人の信頼関係と絆が感じられる時間となった。

本編ラストの「僕だけのシリウス」「さよならバイバイ」では、夜空に輝く星に想いを寄せ、感謝を込めて歌唱。金テープが舞う中、客席を愛おしそうに見渡すそうまの姿が印象的だった。アンコールでは「夜のティータイム」から再びの「Leben」へと続き、リスナーと共にドラマティックなフィナーレを迎えた。

『Flash Back』という作品、それを携えての初のワンマンライブツアーは、振り返ったときにそうまの人生の重要なターニングポイントとなるだろう。尽きない表現欲求に突き動かされるまま、そうまはここから大きく羽ばたいていく。

文・取材:杉江優花
写真:タカギユウスケ
2025年4月3日(木) Zepp Haneda 夜公演 セットリスト
M1:Flash Back
M2:Leben
M3:Take2
M4:フライデーナイト
M5:FUCKIN FRUSTRATION
M6:さよならミッドナイト
M7:偽善
M8:レイニー・ダンス
M9:マジックフラワー
M10:疾風
M11:SwordMan
M12:静寂の汀
M13:Tokyo Lovers Night
M14:One night Love
M15:腕時計
M16:Tell me lies
M17:ツナイデユク
M18:おてぃんてぃんなんだね
M19:主演オレ
M20:僕だけのシリウス
M21:さよならバイバイ
EN1:夜のティータイム
EN2:Leben
そうま – Soma 1stLIVE TOUR『Flash Back』公演概要
【会場および開催日】
Zepp Osaka Bayside(大阪):2025年3月24日(月)/2025年3月25日(火)
Zepp Haneda(東京):2025年4月2日(水)/2025年4月3日(木)
Zepp Nagoya(愛知):2025年4月28日(月)/2025年4月29日(火)