フランス映画『ロザリー』乙女が体毛を剃る本編映像&メイキング写真公開
『ロザリー』メイキング (C)2024 – TRÉSOR FILMS – GAUMONT – LAURENT DASSAULT ROND-POINT - ARTÉMIS PRODUCTIONS

第76回カンヌ国際映画祭で「ある視点」部門に出品されたフランス映画『ロザリー』の本編映像とメイキング写真が公開された。



本作は1870年代、フランスに実在したヒゲの女性クレマンティーヌ・デレに着想を得た、ありのままに生きたひとりの女性の物語。

監督・脚本は、前作『ザ・ダンサー』が第69回カンヌ国際映画祭同部門への出品・ノミネートを果たし、デビューを飾ったステファニー・ディ・ジューストが務め、コンプレックスを抱えながらも愛を信じる女性を描く。ロザリー役には、フランソワ・オゾン監督作『私がやりました』で脚光を浴びたナディア・テレスキウィッツ。ロザリーの夫・アベル役には、『ピアニスト』『ポトフ美食家と料理人』などで知られるブノワ・マジメルが扮する。



公開されたのは、小さな村に嫁いできた若妻ロザリーの就寝前の様子。多毛症であることを隠して初夜を迎え、体の毛を見咎められ夫に拒否されたロザリー(ナディア・テレスキウィッツ)。もう2度と夫に希望など持たない、というつらい気持ちで顔を剃る。念入りに石鹸を泡立て、シェービングブラシで頬に泡を塗り、男性用の大きなふたつ折りカミソリで丁寧に顔の毛を剃っていく。神聖な儀式のようにも見えるが、心の中では「どうしてこんなことをしなければならないのか、この毛も含めて私なのに」という理不尽と戦っている。



ブラシで泡立てるシャカシャカ音、顔に塗った泡がブラシの動きでつぶれるプチプチ音、カミソリを滑らせた肌の毛と刃がぶつかるざりざり音など、ロザリーのルーティーンで発せられる密やかな生活音をとらえる。うら若き乙女の体毛を剃るシーンは一種のフェティッシュな行為を覗き見ているような気分にさせる映像となっている。



撮影にあたり、髭を含めた全ての体毛をリアルに表現し、役者自身も本物だと感じられるようにするため、メイク係は毎朝ナディアの体に1本ずつ毛を貼っていった。全てをつけ終えるのに4時間、さらにメイクと衣装を着るのに2時間という大がかりな準備だったという。



『ロザリー』本編映像〈ロザリーの秘密編〉



<作品情報>『ロザリー』



5月2日(金) 公開



公式サイト: https://klockworx.com/rosalie



(C)2024 – TRÉSOR FILMS – GAUMONT – LAURENT DASSAULT ROND-POINT - ARTÉMIS PRODUCTIONS

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