
MAPPA初のオリジナル劇場アニメーション作品『アリスとテレスのまぼろし工場』の本予告映像が公開された。
『アリスとテレスのまぼろし工場』は、『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。
公開された映像は、「菊入正宗14歳。大嫌いな佐上睦実の手によって導かれる。囚われの少女へと」という正宗のモノローグから始まり、ひとりの少年とふたりの少女たちが出会ってしまった瞬間が切り取られている。そして、出口も失い時まで止まった正宗たちが閉じ込められている町の遠景が映し出され、儚いくらいに美しい太陽の光に包まれた繊細な映像は、まさに“時が止まっている”ことを感じさせる。無邪気に走り回り、パンをほおばる謎の少女・五実の姿に一瞬なごまされるが、映像は一転、「俺は!」「私たちは……意味ないのに!」と衝動的に叫びながら転がりまわる正宗と睦実の姿が映り、それを目撃していた五実の胸が張り裂けそうな「痛い……」という絶叫が響き渡る。
“その少女の心には決して触れてはならない”という、意味深な文字が映し出され、重なるように初解禁となる中島みゆきの主題歌「心音(しんおん)」が鳴り響く。<綺麗で醜い嘘たちを 僕は此処で抱き留めながら ><僕は本当の僕へと 祈りのように叫ぶだろう><未来へ 未来へ 未来へ 君だけで行(ゆ)け>という歌詞が、止められない衝動のように空を駆け巡り、地面に襲い掛かるすさまじい“煙”のうねりにかぶさり疾走感を煽っていく。
「届いた台本をおそるおそる読み始め、最後まで読み終わらないうちに、どっぷり、岡田麿里様のしもべとなっておりました。」と本作の物語に心を動かされ、初のアニメーション映画への楽曲を書き下ろした中島。
映像の最後には、消え入りそうな少女の声で「大嫌い……」という一言が聞こえるが、誰に向けて放たれた言葉なのか、“恋する衝動”を武器に、少年少女たちは未来へと駆け抜けることはできるか、公開への期待が高まる内容となっている。
■中島みゆき コメント全文
ゲームもアニメもさっぱりわからない中島に、御注文をくださるとは、なんでなの?と謎な気持ちで、届いた台本をおそるおそる読み始め、最後まで読み終わらないうちに、どっぷり、岡田麿里様のしもべとなっておりました。
岡田麿里様は、中島の絶大なる「推し」です!
スタジオで初めて岡田麿里様にお目にかかった日は、ただもう中島は物陰から、じぃっとお姿を拝見するばかり。一瞬だけ駆け寄って「この台本、好きです!」と言うのが精一杯でした。まるで中学生の片想いレベルです。
後日うちのスタッフがCDジャケットの描き下ろしまでお願いしたと聞いて、中島は血の気が引きました。なんという厚かましいお願いでしょう。
中島、ひれ伏して御礼申し上げるばかりです。
映画『アリスとテレスのまぼろし工場』本予告映像
<作品情報>
『アリスとテレスのまぼろし工場』
9月15日(金) 公開
公式サイト:
https://maboroshi.movie
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