1年かけて長編人情噺に挑戦「春風亭かけ橋『嶋鵆沖白浪』連続公演」
春風亭かけ橋『嶋鵆沖白浪』連続公演 ビジュアル

映画・音楽・舞台など各ジャンルのエンタメ通=水先案内人が、いまみるべき公演を紹介します。



【水先案内人 長井好弘のおススメ】



幕末から明治にかけて活躍した初代談洲楼燕枝の長編人情噺を毎月1回、1年かけて口演する。

当時は三遊亭圓朝と肩を並べるほどの大物だったが、なぜか今は圓朝ほどには知られていない。



代表作の『嶋鵆沖白浪(しまちどりおきつしらなみ)』も、その一部を先代金原亭馬生らが『大坂屋花鳥』という題の一席物で演じているが、現代人は本来のタイトルをルビなしで読めないだろう。そんな「知る人ぞ知る傑作」に柳家三三が挑戦、2011年の通し口演の後もしばしば演じ、自家薬籠中のものにした。



かつて三三の弟子だったかけ橋にとっても『嶋鵆沖白浪』は特別のネタに違いない。江戸末期の閉塞感を背景に、複雑な人間模様が展開する難物を、かけ橋がどうまとめて行くのか、通い甲斐のある会になりそうだ。



<公演上演>
春風亭かけ橋『嶋鵆沖白浪』連続公演



2025年2月21日(金)~12月31日(水) 東京・梶原いろは亭



【演目】
2月21日(金) 第1夜「喜三郎とお虎」「芝山の斬込み」
4月18日(金) 第2夜「三日月小僧庄吉」「怪僧玄若坊」
6月20日(金) 第3夜「大坂屋花島」「伝馬町女牢」
8月15日(金) 第4夜「三宅島の再会」「闇の島脱け」
10月17日(金) 第5夜「松原の菊造斬り」「お虎の美人局」
12月19日(金) 第6夜「小管屋の仇討ち」「八丁堀召捕り」



【チケット】
予約:2,500円
当日:2,800円
生配信・アーカイブ配信チケット:1,500円



※全公演2025年12月末までアーカイブ配信あり



チケット情報:
https://kakehashi-irohatei.peatix.com/

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