ティモシー・シャラメの三代目ウォンカで英国ファンタジーを満喫『ウォンカとチョコレート工場のはじまり』
イラストレーション:高松啓二

映画・音楽・舞台など各ジャンルのエンタメ通=水先案内人が、いまみるべき公演を紹介します。



【水先案内人 高松啓二のおススメ】



『チャーリーとチョコレート工場』でおなじみのウィリー・ウォンカの若き日を描く。

ウォンカは、かつてジーン・ワイルダー、ジョニー・デップが演じ、今作のティモシー・シャラメで三代目となる。



オープニングからシャラメの美声と踊りに目を奪われる。長い手足にキュートな顔立ちはデップ版よりクセが無くファンタジーの主人公にぴったりハマっている。共演者も充実し、業突く張りの宿屋のオリビア・コールマンは、嬉々として悪役を演じ、ディケンズの『オリバー・ツイスト』に登場する悪役フェイギンみたいで英国文学の伝統にも通じる。



また、Mr.ビーンのローワン・アトキンソンが顔を出し、まさかのヒュー・グラントのウンパルンパなどキャストも遊び心たっぷり。魔法のチョコを食べると体が浮き上がったり、アンブレラのダンスシーンなど60年代のミュージカルの再現で理屈抜きに楽しめる。久しぶりに英国ファンタジーが満喫できた。



<作品情報>
『ウォンカとチョコレート工場のはじまり』



公開中



原案:ロアルド・ダール
監督・脚本:ポール・キング
出演:ティモシー・シャラメ ヒュー・グラント オリビア・コールマン サリー・ホーキンス ローワン・アトキンソン



公式サイト:
https://wwws.warnerbros.co.jp/wonka/

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