
20世紀が生んだ偉大な写真家のひとり、ロバート・キャパが捉えた“戦争”に焦点を当てた展覧会が、3月15日(土)より東京都写真美術館で開催される。
1913年、ハンガリーのブダペストに⽣まれ、1930年代から亡くなるまでの20年あまりの間に世界各地の戦場を駆け巡り、臨場感あふれる作品を数多く残した報道写真家、ロバート・キャパ。

崩れ落ちる共和国側の兵士、コルドバ前線、スペイン、1936年
同展では、東京富士美術館が所蔵する約1000点のコレクション・プリントから、“戦争”に焦点を当てた作品約140点を厳選して展示。第二次世界大戦の終結から80年となる今年、ロシアとウクライナ、パレスチナやレバノンとイスラエル等の地域における紛争、シリアのアサド政権崩壊による影響など、世界各地でいまなお争いは続いている。
「人間を取り捲く状況を少しでもよいものにしよう」という強い信念で、戦争の苦しみを捉え続けたキャパの写真証言を、今こそ見直したい。
<開催概要>
『ロバート・キャパ 戦争』
会期:2025年3月15日(土)~5月11日(日)
会場:東京都写真美術館
休館日:月曜、5月7日(水)(ただし5月5日(月)は開館)
時間:10:00~18:00(木・金曜日は~20:00、入館は閉館の30分前まで)
料金:一般 1200円、学生・65歳以上1000円、高校生800円
公式サイト:
https://topmuseum.jp/contents/exhibition/index-4868.html

革命について講演するレオン・トロツキー、デンマーク、1932年

パリ解放を祝う人びと、フランス、1944年

マラガ市からの避難民、スペイン、1937年

日本軍の空襲で廃墟となった住居跡に坐り込む女性、漢口、中国、1938年

シャール・アーリア移民一時収容所の子ども、イスラエル、1950年

キャパが地雷を踏んで死去する直前に撮影した一枚、仏領インドシナ(現ベトナム)、1954年

ロバート・キャパ 1951年パリにてキャプション