奈緒が受刑者かつ美容師という難役に挑む『塀の中の美容室』WOWOWでドラマ化決定
連続ドラマW-30『塀の中の美容室』ビジュアル

全国の女子刑務所の数カ所で現在も営業を行う「塀の中」の美容室をモデルに描かれた小説『塀の中の美容室』(桜井美奈/双葉文庫)が、連続ドラマW-30『塀の中の美容室』として連続ドラマ化(全7話・第1話無料放送)されることが決定した。



本作は、女子刑務所の中にある“あおぞら美容室”を舞台に、美容師・小松原葉留が様々な事情を抱えた人たちとの出会いを通し、自らが犯した罪、そしてこれからの人生とどのように向き合っていくのかを描く。

原作の桜井美奈は連続ドラマW-30『殺した夫が帰ってきました』に続いて、WOWOWで2クール連続の実写ドラマ化。脚本は『風の電話』『エゴイスト』の狗飼恭子、音楽は映画『すばらしき世界』の音楽を務めた林正樹が担当する。監督は『団地のふたり』(NHK)を手掛けた松本佳奈がメガホンを取った。



主人公の美容師・小松原葉留を演じるのは『東京サラダボウル』(NHK)をはじめ、ドラマ・映画、CM等で活躍する奈緒。本作では過去に罪を犯し、刑務所に収容されている受刑者かつ美容師という難役に挑む。今回の出演にあたり、原作のモデルとなった岐阜県の笠松刑務所を訪れ、そこで実際に働く美容師の所作などを丁寧に役に落とし込みドラマ内で表現。さらに、美容指導のもと練習を重ね、自身でカットやヘアアレンジにも挑戦している点にも注目だ。



■小松原葉留 役:奈緒 コメント
松本監督とご一緒するのは2回目で、監督をはじめ心から信頼、安心できる方たちとこの題材で物づくりができることに大きな期待を持って現場に入りました。実際に笠松刑務所を訪れた時、厳しさが芯にありながら、とても穏やかな刑務官の皆さんのことが印象に残っています。立て直そう、やり直そうとしたときに、大きく包み込み、見守ってくれる人がそばにいることのありがたさを強く感じました。
私にとって刑務所は、空では繋がっているけれど、私たちが生きる日常とは塀で区切られている場所だったのですが、実際に今作で演じることで携わることができる場所なんだと思いました。
今回の作品は実在する場所だからこそ伝えられることがあると思います。

ひとつの物語として楽しんでいただくことはもちろんですし、「こういう美容室があるんだ」と知ることで、私たちができることはなんだろうと考え、自分の生活により身近に感じてもらえると思います。是非沢山の方に観ていただきたいです。



■原作:桜井美奈 コメント
小説を発売した当初は、自分の物語が誰かの心に届くのか、不安な気持ちを抱えていました。そんな中、多くの読者の皆さまに温かく受け入れていただき、感想や応援のお言葉をいただけたことは、大きな支えとなりました。そしてコミカライズ、さらには映像化という展開につながり、とてもありがたく思っています。撮影現場では、実在する「塀の中の美容室」が丁寧に再現され、主演の奈緒さんが演じる葉留の姿に、小説の登場人物がそのまま形になったような印象を受けました。
作品に真摯に取り組んでくださるスタッフの皆さまの姿に、深く感謝しております。
表現の形式は変わっても、物語の本質が変わらずに伝わり続けていることを、嬉しく感じています。
引き続き、多くの方に届いていくことを願っています。



<作品情報>
連続ドラマW-30『塀の中の美容室』



8月22日(金) 23:00スタート(全7話)
毎週金曜午後23:00~ [第1話無料放送]
【WOWOWプライム】【WOWOWオンデマンド】



【スタッフ・キャスト】
原作:桜井美奈『塀の中の美容室』(双葉文庫)
監督:松本佳奈
脚本:狗飼恭子
音楽:林正樹
主演:奈緒

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